ルイ・ロデレール ブリュット プルミエ 375m の価格比較

ボディ ライト フル 味わい 辛口 甘口 LOUIS ROEDERER BRUT PREMIER 生産国 　フランス　 容量 　375ml 生産地 　シャンパーニュ ヴィンテージ 　NV ルイ・ロデレールが誇るスタンダードシャンパーニュ、ブリュット・プルミエは、「熟成感とフレッシュさ」、「エレガンスと強さ」これらの相対する要素を見事に融和させた、バランスの良さが一番の魅力。 成熟した豊かな風味と堅固な骨格があり、エネルギッシュかつエレガントという独特な風合いを持っています。 「ルイ・ロデレール　コレクション　242」（Louis Roederer Collection 242）はシャルドネ42％、ピノ・ノワール36％、ムニエ22％。ベースヴィンテージは2017。シャルドネの年らしいチョーキーな酸、フローラルで、弾けるようなフレッシュ感があり、水平的な広がりが大きい。白桃、洋ナシ、ほのかに焼きたてのパン、まろやかな口当たりから、リニアなテクスチャーが垂直的に伸びる。熟しているが、フレッシュ。濡れた石、潮の飛沫、緊張感がシームレスに持続し、深みがある。正確でミネラル感を帯びたフィニッシュ。大樽熟成のリザーヴは2009、2011、2013、2014、2015、2016。瓶内熟成は4年間。ドザージュは8g/L。「242」は1776年創業以来242回目の収穫を意味する。93点 (ワインリポート 2021/06/28) ぶどう品種 (セパージュ) ピノ・ノワール36％、シャルドネ42％、ピノ・ムニエ22％フレッシュ感求めて奮闘、ルイ・ロデレールのコレクション242を解剖 　シャンパーニュのルイ・ロデレールが「ブリュット・プルミエ」から35年ぶりにフルモデルチェンジした「コレクション　242」がついに、ヴェールを脱いだ。ブドウが安定して熟すようになった気候変動に対応して、収穫年の個性を表現するスタイルにシフトした。トップメゾンが成功していたノンヴィンテージを捨て去って、根本から組み立てた革命的なノンヴィンテージの誕生だ。 低い熟度をマロとドザージュで補った1970-80年代 気候変動と栽培の改良で向上した熟度に対応 　ブリュット・プルミエの型を作ったのは、シェフ・ド・カーヴを務めた先代当主ジャン・クロード・ルゾー。熟度が上がりにくく、カビの問題も抱えた1970年代から80年代にかけて、10の異なるヴィンテージから仕込んだマルチヴィンテージを1986年に市場に出した。 　多くのメゾンは当時、厳しい酸を丸くするため、マロラクティック発酵を導入した。ルイ・ロデレールはシステマティックにマロを行わず、大樽で酸化的に熟成したリザーヴワインで、ベースワインに熟度をもらたした。現在より多い12g/Lのドザージュでまろやかさを出した。 　だが、この35年間で気候は変動し、夏の気温が上がった。収穫はかつては10月も珍しくなかったが、21世紀には8月に始まったヴィンテージが少なくとも7回ある。 パーペチュアル・リザーヴと樽熟成のリザーヴ計44% メゾンのスタイルと収穫年の個性を調和 　シェフ・ド・カーヴのジャン・バティスト・レカイヨンは2000年から、ビオロジックとビオディナミ転換に取り組み、ブドウの熟度も上がった。ブリュット・プルミエのドザージュを9g/Lに減らした。2002年が素晴らしい天候に恵まれたのが方向転換のきっかけだ。偉大なヴィンテージの豊かさとバランスをとるために、強くないワインを探してブレンドするというつらい思いもして、新たな組み立てのワイン造りを模索し始めた。 　コレクション242で、大きく変わったのがリザーヴワインの使い方。ブリュット・プルミエは大樽熟成の5ヴィンテージほどを25%ブレンドしていた。コレクション242は2012年から継ぎ足し始めたパーペチュアル・リザーヴ34%と大樽熟成のリザーヴ10%を、ベースヴィンテージの2017とブレンドする。 　パーペチュアル・リザーヴは、ジャック・セロスのシュブスタンス、ベレッシュ・エ・フィスの「ル・フレ・ダンタン」が有名だが、シェリーのソレラ・システムと似た熟成の手法。毎年のリザーヴワインを長年にわたり継ぎ足し、そこから引き抜いたワインをブレンドしてノンヴィンテージを仕上げる。グローワーはカーヴのスペースの制約がある中で、限られたリザーヴで熟成感と複雑感を与える。 　ルイ・ロデレールの場合はよりポジティブな発想だ。地下セラーを拡張して、320hlから2350hlまで計20基のステンレスタンクを設置した。2012年からマロラクティック発酵をブロックしたシャルドネとピノ・ノワールを、還元的な状態で保管している。 　トータルで1万5000hl。常に200万本分のストックを抱えていることになる。410区画に広がる242haでの自社畑から、ヴィンテージや区画の異なるリザーヴを保管するので、規模が大きい。そこから桁外れの熟成感と複雑感が生まれる。ルイ・ロデレールだけが所有する宝物のような存在だ。 メゾンのスタイルとヴィンテージの個性を表現するマルチヴィンテージ 　このパーペチュアル・リザーヴに、大樽熟成の2009、2011、2013、2014、2015、2016の6ヴィンテージのリザーヴを合わせた計44%のリザーヴが、コレクション242の安定性を支えている。リザーヴワインで、ルイ・ロデレールの一貫したスタイルを確保した上で、収穫年の個性とテロワールを表現する。ノンヴィンテージとヴィンテージの中間を行くまさにマルチヴィンテージだ。 　ブリュット・プルミエはベースヴィンテージのブレンドを造って、リザーヴをブレンドしていた。これに対して、コレクションはパーペチュアル・リザーヴから始めて、最後に収穫年の個性とテロワールを表現する最も若いワインを加える。メゾンの一貫したスタイルとヴィンテージの個性を調和させたマルチヴィンテージだ。ブリュット・プルミエを”ミニ・ヴィンテージ”にしようとトライしてきたレカイヨンの試みがここに結実した。 　ルイ・ロデレールの自社畑の半分はAB（アグリキュルチュール・ビオロジック」からオーガニック認証を受けている。収穫年のベースヴィンテージは区画ごとに醸造されている。クリスタルと同等の手間をかけて大量生産している。 　ムニエについては栽培農家から購入するが、2017年から契約を変更した。量ではなく、区画単位でブドウの供給を受けている。より正確さが増した。クリュッグのグランド・キュヴェも、農家と区画を特定して購入している。