Zet(vo,g,key,programing) Solen(b) Kuth(dr)
ノルウェー出身。デス/ブラック・メタルをベースに、クラシック、プログレ、インダストリアル、テクノなど実に多様な音楽要素を取り入れたサウンドが特徴。リーダーのZet氏は、自分達の音楽のことを“スキゾ・メタル”と形容している。2000年1st。
この時点での正規メンバーは3人だが、女性ヴォーカルやヴァイオリンもふんだんに取り入れられており、後に繋がる方向性はこの時点ですでに完成されているといっていい。
音作りは非常に硬質で重く、ザクザクと鋭利に刻まれる。その金属質な音塊やZet氏の苦悶に満ち溢れたヴォーカルの上をヴァイオリンやピアノ、分厚いストリングス、電子エフェクト等が彩り、女性ヴォーカルが華をそえている。印象としては近未来的閉鎖病棟といった雰囲気だろうか。
他に類を見ないレベルであらゆる音楽ジャンルを独自に調合した、ハイブリッド型のデス/ブラック・メタルとでも言おうか。非常に高い音楽センスを持つバンドであることは間違いない。