数年前に出版された森達也さんの書籍で飯塚事件を知り、調べてみたら今月の新刊でこちらが出版されていたと知り、購入しました。
真相はどうなのだろう…となんとも言えない気分で読み進めたところエピローグ、最後の2ページで衝撃を受けました。
30年前の事件、すでに死刑が執行されてしまっているけれど今後どうなって行くのだろう。
世の中はこの事件に再び目を向けるのか、せれとも闇に葬られてしまうのか。
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正義の行方 単行本 – 2024/4/4
木寺 一孝
(著)
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購入オプションとあわせ買い
文化庁芸術祭賞大賞、ギャラクシー賞選奨を受賞、映画化も決定した映像ドキュメンタリーの名作を書籍化。芥川の名作『藪の中』のような、圧倒的な読書体験。
1992年2月21日、小雪の舞う福岡県甘木市の山中で、二人の女児の遺体が発見された。
現場に駆け付けた警察官が確認したところ、遺体の服は乱れ、頭部には強い力で殴打されたことを示す傷が残っていた。
二人は、約18キロ離れた飯塚市内の小学校に通う一年生で、前日朝、連れ立って登校している最中、何者かが二人を誘拐し、その日のうちに殺害、遺棄したものと見られた。
同じ小学校では、この3年3ヵ月前にも同じ1年生の女児が失踪しており、未解決のまま時が流れていた。
福岡県警は威信を懸けてこの「飯塚事件」の捜査にあたることになる。わずかな目撃証言や遺留物などをたどったが、決定的な手がかりはなく、捜査は難航する。そこで警察が頼ったのが、DNA型鑑定だった。遺体から採取した血液などをもとに、犯人のDNA型を鑑定。さらに、遺体に付着していた微細な繊維片を鑑定することによって、発生から2年7ヵ月後、失踪現場近くに住む久間三千年が逮捕された。
「東の足利、西の飯塚」という言葉がある。栃木県足利市で4歳の女児が誘拐され、殺害された足利事件は、DNA型鑑定の結果、幼稚園バスの運転手だった菅家利和さんが逮捕・起訴され、無期懲役判決が確定したが、発生から18年後にDNA型の再鑑定が決まり、再審・無罪への道を開いた。
その2年後に起きた飯塚事件でも、DNA型鑑定の信頼性が、問題となった。
DNA型、繊維片に加え、目撃証言、久間の車に残された血痕など、警察幹部が「弱い証拠」と言う証拠の積み重ねによって久間は起訴され、本人否認のまま地裁、高裁で死刑判決がくだり、最高裁で確定した。
しかも、久間は死刑判決確定からわずか2年後、再審請求の準備中に死刑執行されてしまう。
本人は最後の最後まで否認したままだった。
久間は、本当に犯人だったのか。
DNA型鑑定は信用できるのか。
なぜこれほどの短期間で、死刑が執行されたのか。
事件捜査にあたった福岡県警の捜査一課長をはじめ、刑事、久間の未亡人、弁護士、さらにこの事件を取材した西日本新聞幹部に分厚い取材を行い、それぞれの「正義」に迫る。
「ジャーナリストとして学んだことがあるとすれば、どこかひとつの正義に寄りかかるんじゃなくて、常に色んな人の正義を相対化して、という視点で記事を書くという考えに至ったんです」(西日本新聞・宮崎昌治氏)
いったい何が真実なのか。
誰の「正義」を信じればいいのか――。
1992年2月21日、小雪の舞う福岡県甘木市の山中で、二人の女児の遺体が発見された。
現場に駆け付けた警察官が確認したところ、遺体の服は乱れ、頭部には強い力で殴打されたことを示す傷が残っていた。
二人は、約18キロ離れた飯塚市内の小学校に通う一年生で、前日朝、連れ立って登校している最中、何者かが二人を誘拐し、その日のうちに殺害、遺棄したものと見られた。
同じ小学校では、この3年3ヵ月前にも同じ1年生の女児が失踪しており、未解決のまま時が流れていた。
福岡県警は威信を懸けてこの「飯塚事件」の捜査にあたることになる。わずかな目撃証言や遺留物などをたどったが、決定的な手がかりはなく、捜査は難航する。そこで警察が頼ったのが、DNA型鑑定だった。遺体から採取した血液などをもとに、犯人のDNA型を鑑定。さらに、遺体に付着していた微細な繊維片を鑑定することによって、発生から2年7ヵ月後、失踪現場近くに住む久間三千年が逮捕された。
「東の足利、西の飯塚」という言葉がある。栃木県足利市で4歳の女児が誘拐され、殺害された足利事件は、DNA型鑑定の結果、幼稚園バスの運転手だった菅家利和さんが逮捕・起訴され、無期懲役判決が確定したが、発生から18年後にDNA型の再鑑定が決まり、再審・無罪への道を開いた。
その2年後に起きた飯塚事件でも、DNA型鑑定の信頼性が、問題となった。
DNA型、繊維片に加え、目撃証言、久間の車に残された血痕など、警察幹部が「弱い証拠」と言う証拠の積み重ねによって久間は起訴され、本人否認のまま地裁、高裁で死刑判決がくだり、最高裁で確定した。
しかも、久間は死刑判決確定からわずか2年後、再審請求の準備中に死刑執行されてしまう。
本人は最後の最後まで否認したままだった。
久間は、本当に犯人だったのか。
DNA型鑑定は信用できるのか。
なぜこれほどの短期間で、死刑が執行されたのか。
事件捜査にあたった福岡県警の捜査一課長をはじめ、刑事、久間の未亡人、弁護士、さらにこの事件を取材した西日本新聞幹部に分厚い取材を行い、それぞれの「正義」に迫る。
「ジャーナリストとして学んだことがあるとすれば、どこかひとつの正義に寄りかかるんじゃなくて、常に色んな人の正義を相対化して、という視点で記事を書くという考えに至ったんです」(西日本新聞・宮崎昌治氏)
いったい何が真実なのか。
誰の「正義」を信じればいいのか――。
- 本の長さ248ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2024/4/4
- 寸法13.5 x 2.3 x 19.4 cm
- ISBN-104065355605
- ISBN-13978-4065355602
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商品の説明
著者について
1988年、京都大学法学部を卒業後、NHK入局。
2003年、NHKスペシャル「父ちゃん母ちゃん、生きるんや~大阪・西成こどもの里~」で文化庁芸術祭賞優秀賞・ギャラクシー賞特別賞受賞。
2011年、ハイビジョン特集「死刑~被害者遺族・葛藤の日々~」でギャラクシー賞奨励賞受賞。
2016年、福岡発地域ドラマ「いとの森の家」で放送文化基金賞奨励賞受賞。
2019年、映画「“樹木希林”を生きる」を監督。
2022年、BS1スペシャル「正義の行方~飯塚事件 30年後の迷宮~」で文化庁芸術祭賞大賞、ギャラクシー賞選奨受賞。
2023年、NHKを退職し、現在は「ビジュアルオフィス・善」東京支社長。
2003年、NHKスペシャル「父ちゃん母ちゃん、生きるんや~大阪・西成こどもの里~」で文化庁芸術祭賞優秀賞・ギャラクシー賞特別賞受賞。
2011年、ハイビジョン特集「死刑~被害者遺族・葛藤の日々~」でギャラクシー賞奨励賞受賞。
2016年、福岡発地域ドラマ「いとの森の家」で放送文化基金賞奨励賞受賞。
2019年、映画「“樹木希林”を生きる」を監督。
2022年、BS1スペシャル「正義の行方~飯塚事件 30年後の迷宮~」で文化庁芸術祭賞大賞、ギャラクシー賞選奨受賞。
2023年、NHKを退職し、現在は「ビジュアルオフィス・善」東京支社長。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2024/4/4)
- 発売日 : 2024/4/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4065355605
- ISBN-13 : 978-4065355602
- 寸法 : 13.5 x 2.3 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,178位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在、映画としても上映中
証拠の2大柱はDNA型鑑定と目撃証言2件
DNAは菅谷さんと同時期同鑑定で崩れている
目撃証言も山林組合のやけに詳細なものだけで三差路の方は今年(2024年)2月に崩れている(無理やり証言を押し付けた事が判明)
ただ、もう当時の森英法相が、印押して処刑してしまったから戻せないんだろうね
あと時間の流れから見ると
昨年4月のNHK-BS『正義の行方』よりも
昨年9月のNNNドキュメント『死刑執行は正しかったのかⅢ』の方がわかりやすい
証拠の2大柱はDNA型鑑定と目撃証言2件
DNAは菅谷さんと同時期同鑑定で崩れている
目撃証言も山林組合のやけに詳細なものだけで三差路の方は今年(2024年)2月に崩れている(無理やり証言を押し付けた事が判明)
ただ、もう当時の森英法相が、印押して処刑してしまったから戻せないんだろうね
あと時間の流れから見ると
昨年4月のNHK-BS『正義の行方』よりも
昨年9月のNNNドキュメント『死刑執行は正しかったのかⅢ』の方がわかりやすい
2024年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映像の書籍化のため、関係者のカギ括弧が口語体で大変読みづらい。
2024年6月1日に日本でレビュー済み
1992年2月20日朝、福岡県飯塚市で登校中の小学1年生女児2名が行方不明になった。翌21日、行方不明現場から約20キロ離れた八丁峠で、崖下に捨てられた2人の遺体が発見された。遺体には性的な暴行の痕跡があった。この事件は飯塚事件と命名され、福岡県警は捜査本部を設置した。
事件から2年後の1994年、県警は被害女児宅の近所に住むK(当時56歳)を逮捕した。妻と幼い息子を持つKが早くから捜査線上に上がっていたのには理由があった。飯塚事件より4年前の1988年、同じ飯塚市でやはり小学1年生の女児が行方不明になる事件が発生していた。女児は弟と一緒にKの息子を訪ねてK宅を訪問した帰りに行方が分からなくなっていた。最後の目撃者だったKに容疑がかかっていたが、確たる証拠もなく結局この事件は未解決のまま終わっている。
警察がKの逮捕に至った根拠は(1)目撃証言、(2)DNA鑑定、(3)血痕、(4)繊維鑑定の4点だったが、どれも決定打とは言えないものだった。当時はまだDNA鑑定の黎明期であり、事実同時期に発生した足利事件で無期懲役が確定していたSは、当時のDNA鑑定の有効性が疑われ17年間の獄中生活の後に逆転無罪となっている。
警察はKの自白に希望を託したが、当初雑談にも応じていたKは妻との面会後に一転黙秘を貫き、無罪を主張し続けた。Kは最後まで罪を認めなかったが、2006年にKの死刑が確定し、その2年後の2008年に死刑が執行された。これは異例の速さだった。ちなみにこの死刑執行は、足利事件のDNA型再鑑定を東京地裁が決定する2ヶ月前の出来事である。
映画を観てから本作を読んだが、余計な主張を交えずに、客観的な事実の記述と関係者の証言のみで構成されている点には好感が持てる。ただ関係者の証言は方言も混じっているためか、映画を観ていればともかく文字だけで読むと分かりづらいかも知れないという印象は持った。
「疑わしきは罰せず」という言葉がある。裁判の大原則であるはずのその言葉は、しかしこの裁判においては守られなかった。Kが犯人であることを積極的に指し示す証拠は皆無である。だから冤罪だということにはならないが、裁判および刑の執行に問題があったことは確かだろう。
事件発生当時、現場周辺は恐怖と不安と悲しみ、そして何よりも憤りに包まれていたことだろう。何の罪もない少女2人が登校中に連れ去られ、蹂躙され殺されて崖下に捨てられた。犯人憎しの感情が、冷静な判断力を失わせていたのかも知れない。Kが犯人でないならば、ほかに真犯人がいるということになる。Kが真犯人であることを今でも確信しているという当時の刑事の言葉が印象的だった。「もうあれから三十何年経ったけど、(同じような事件に)あってないじゃないですか」Kが冤罪で真犯人がまだ生きているのなら、同じような事件がまた起こっているはずだという理屈は、意外に正鵠を射ているのかも知れない。ただしそのことと死刑制度の是非は話が別である。
個人的には死刑制度には反対である。死刑などというものがあるから、このような取り返しのつかない冤罪の可能性が出てくる。死刑の存廃と冤罪は別問題ではないかという言葉をよく耳にするが、自分はそうは思わない。仮に死刑の目的が犯罪の抑止にあるとしても(実はそうではなく復讐感情の充足が目的だと個人的には思っているが)、死刑がただ設置されているだけで執行されなければ犯罪の抑止効果は生まれない。犯罪抑止策としての死刑が効果をもたらすためには、死刑囚が存在しかつ死刑が執行されなければならない。これは矛盾であろう。犯罪を抑止するための死刑制度が、死刑囚を必要とするというのであれば、それはマッチポンプ以外の何物でもあるまい。現に死刑制度が存続しているわが国で、殺人事件の数が減ったという話は聞いたことがない。冤罪は造られる。日本の死刑制度が一日も早く廃止されることを祈っている。
事件から2年後の1994年、県警は被害女児宅の近所に住むK(当時56歳)を逮捕した。妻と幼い息子を持つKが早くから捜査線上に上がっていたのには理由があった。飯塚事件より4年前の1988年、同じ飯塚市でやはり小学1年生の女児が行方不明になる事件が発生していた。女児は弟と一緒にKの息子を訪ねてK宅を訪問した帰りに行方が分からなくなっていた。最後の目撃者だったKに容疑がかかっていたが、確たる証拠もなく結局この事件は未解決のまま終わっている。
警察がKの逮捕に至った根拠は(1)目撃証言、(2)DNA鑑定、(3)血痕、(4)繊維鑑定の4点だったが、どれも決定打とは言えないものだった。当時はまだDNA鑑定の黎明期であり、事実同時期に発生した足利事件で無期懲役が確定していたSは、当時のDNA鑑定の有効性が疑われ17年間の獄中生活の後に逆転無罪となっている。
警察はKの自白に希望を託したが、当初雑談にも応じていたKは妻との面会後に一転黙秘を貫き、無罪を主張し続けた。Kは最後まで罪を認めなかったが、2006年にKの死刑が確定し、その2年後の2008年に死刑が執行された。これは異例の速さだった。ちなみにこの死刑執行は、足利事件のDNA型再鑑定を東京地裁が決定する2ヶ月前の出来事である。
映画を観てから本作を読んだが、余計な主張を交えずに、客観的な事実の記述と関係者の証言のみで構成されている点には好感が持てる。ただ関係者の証言は方言も混じっているためか、映画を観ていればともかく文字だけで読むと分かりづらいかも知れないという印象は持った。
「疑わしきは罰せず」という言葉がある。裁判の大原則であるはずのその言葉は、しかしこの裁判においては守られなかった。Kが犯人であることを積極的に指し示す証拠は皆無である。だから冤罪だということにはならないが、裁判および刑の執行に問題があったことは確かだろう。
事件発生当時、現場周辺は恐怖と不安と悲しみ、そして何よりも憤りに包まれていたことだろう。何の罪もない少女2人が登校中に連れ去られ、蹂躙され殺されて崖下に捨てられた。犯人憎しの感情が、冷静な判断力を失わせていたのかも知れない。Kが犯人でないならば、ほかに真犯人がいるということになる。Kが真犯人であることを今でも確信しているという当時の刑事の言葉が印象的だった。「もうあれから三十何年経ったけど、(同じような事件に)あってないじゃないですか」Kが冤罪で真犯人がまだ生きているのなら、同じような事件がまた起こっているはずだという理屈は、意外に正鵠を射ているのかも知れない。ただしそのことと死刑制度の是非は話が別である。
個人的には死刑制度には反対である。死刑などというものがあるから、このような取り返しのつかない冤罪の可能性が出てくる。死刑の存廃と冤罪は別問題ではないかという言葉をよく耳にするが、自分はそうは思わない。仮に死刑の目的が犯罪の抑止にあるとしても(実はそうではなく復讐感情の充足が目的だと個人的には思っているが)、死刑がただ設置されているだけで執行されなければ犯罪の抑止効果は生まれない。犯罪抑止策としての死刑が効果をもたらすためには、死刑囚が存在しかつ死刑が執行されなければならない。これは矛盾であろう。犯罪を抑止するための死刑制度が、死刑囚を必要とするというのであれば、それはマッチポンプ以外の何物でもあるまい。現に死刑制度が存続しているわが国で、殺人事件の数が減ったという話は聞いたことがない。冤罪は造られる。日本の死刑制度が一日も早く廃止されることを祈っている。
2024年5月4日に日本でレビュー済み
BSで放送された内容を書籍化したもの。
ネットで散々指摘されているように、放送では久間車の血痕について、「押収した車から血痕が検出されたが微量のためDNA型鑑定はできなかった」と字幕で流されましたが、実際には鑑定した上で被害女児のDNA型と一致しています。これは、第2審判決で明確に示されていることなのに、なぜ実際とは異なる情報を流すのでしょうか。
(なお、この本でも同様のことが載っていますが、「福岡県警は……検出できなかった」という文にすることで、一応言い訳できるような文になっています。車内血痕のDNA型を検出したのは警察庁なので。ほかにも「Enpedia 飯塚事件」で検索すれば問題点がまとめられています)
また、この本が散々難癖をつけている森林職員Aさんの目撃情報は、同僚Bさんが“事件翌日にAさんから聞いた不審車両の特徴と、Aさんの目撃証言は一致している”という旨を裁判で出廷して証言しているのに、やはり取り上げられていません。これも第2審判決で触れられていることです。なぜこれを載せないで弁護士の主張を垂れ流すだけなのでしょうか。
さらに、この本のエピローグが載せている、農協職員が女児目撃の証言を翻したという主張も、あくまで弁護士が主張しているだけなのになぜ既成事実かのように載せるのでしょうか。実際は、行方不明翌々日の新聞で、この農協職員が当日に女児2人を見たという目撃情報が載っています(事件翌日までの情報ですから、日付を間違えるわけない以上、やはり当日見たんですね)。これもネットで指摘されていることです。
ひょっとして判決を読まずに弁護士の主張だけで報道してこの本を書いたのでしょうか。
きちんと判決がどのような理由で弁護士の主張を退けたか、というのを調べてください。
また、ジャーナリストなんですから、きちんと弁護士の主張に裏付けがあるかどうか調べてから書きましょう。
なお、一度レビューを載せたのですが、なぜか削除されました。何が悪かったのでしょうか。
ネットで散々指摘されているように、放送では久間車の血痕について、「押収した車から血痕が検出されたが微量のためDNA型鑑定はできなかった」と字幕で流されましたが、実際には鑑定した上で被害女児のDNA型と一致しています。これは、第2審判決で明確に示されていることなのに、なぜ実際とは異なる情報を流すのでしょうか。
(なお、この本でも同様のことが載っていますが、「福岡県警は……検出できなかった」という文にすることで、一応言い訳できるような文になっています。車内血痕のDNA型を検出したのは警察庁なので。ほかにも「Enpedia 飯塚事件」で検索すれば問題点がまとめられています)
また、この本が散々難癖をつけている森林職員Aさんの目撃情報は、同僚Bさんが“事件翌日にAさんから聞いた不審車両の特徴と、Aさんの目撃証言は一致している”という旨を裁判で出廷して証言しているのに、やはり取り上げられていません。これも第2審判決で触れられていることです。なぜこれを載せないで弁護士の主張を垂れ流すだけなのでしょうか。
さらに、この本のエピローグが載せている、農協職員が女児目撃の証言を翻したという主張も、あくまで弁護士が主張しているだけなのになぜ既成事実かのように載せるのでしょうか。実際は、行方不明翌々日の新聞で、この農協職員が当日に女児2人を見たという目撃情報が載っています(事件翌日までの情報ですから、日付を間違えるわけない以上、やはり当日見たんですね)。これもネットで指摘されていることです。
ひょっとして判決を読まずに弁護士の主張だけで報道してこの本を書いたのでしょうか。
きちんと判決がどのような理由で弁護士の主張を退けたか、というのを調べてください。
また、ジャーナリストなんですから、きちんと弁護士の主張に裏付けがあるかどうか調べてから書きましょう。
なお、一度レビューを載せたのですが、なぜか削除されました。何が悪かったのでしょうか。
2024年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Eテレ、BSでの放送を観ました。2023年11月の放送では少しカットが増えていた様でした。映画版はどうなっているんでしょうね。さて本書ですが基本のインタビュー部分は放送の文字起こしです。が、放送ではカットされているインタビューの前後が記載されています(少しですが)。特に興味深かったのが西日本新聞の再検証をされた方のインタビュー。三差路で紺のワンボックスカーを目撃した方を山陰地方で探し当て話を聞いた所です。ちょっと驚きました。これは是非、読んで確認して下さい。当時、取材された宮崎さんのインタビューも増えていてこれも興味深い発言が記載されています。
録画した物を5~6回は観ていますがそれでも十分読み応えがありました。
録画した物を5~6回は観ていますがそれでも十分読み応えがありました。
2024年5月27日に日本でレビュー済み
「冤罪」としてではなく、ミステリー小説ふうに楽しみたいひと向けだと思ったよね。
飯塚事件の証拠構造を見たうえで冤罪だと思っている人からすれば、久間さん逮捕の原動力となった刑事と新聞記者の語りは、イライラしかないよ。
映像のほうには入れなかったようだけど、三差路で被害女児2人を目撃した女性が近年、目撃したのは事件とは別の日だったと訂正した件。
当時、警察から強引に「当日だった」と誘導されたと言っているよね。
警察にとってはそんな誘導尋問は日常茶飯事だよ。
こういう難しい事件となると、その強引さはもっと酷くなると察しがつくよね。
そういう人たちの言い分をあそこまで垂れ流す意味がどこにあるのかな?
監督は、警察取材の経験がないらしいけど、それがやや裏目に出たような。
警察の性質を知っていてなおかつ批判的な目で見られる、そういう人が読者・視聴者の視点に丁度いいのだろうと思うよね。
飯塚事件の証拠構造を見たうえで冤罪だと思っている人からすれば、久間さん逮捕の原動力となった刑事と新聞記者の語りは、イライラしかないよ。
映像のほうには入れなかったようだけど、三差路で被害女児2人を目撃した女性が近年、目撃したのは事件とは別の日だったと訂正した件。
当時、警察から強引に「当日だった」と誘導されたと言っているよね。
警察にとってはそんな誘導尋問は日常茶飯事だよ。
こういう難しい事件となると、その強引さはもっと酷くなると察しがつくよね。
そういう人たちの言い分をあそこまで垂れ流す意味がどこにあるのかな?
監督は、警察取材の経験がないらしいけど、それがやや裏目に出たような。
警察の性質を知っていてなおかつ批判的な目で見られる、そういう人が読者・視聴者の視点に丁度いいのだろうと思うよね。