とくに体験版などもプレイせずに
公式のHPをみた程度で購入しました。
ただ、公式の映像や紹介ページの内容をみるかぎり
そこはかとない自爆臭がするなと思っていましたが…
このゲームは主人公が自分のお店をもって
村の人々と交流しながら
物を売って自分のお店を大きくしていくゲームです。
が。
まず第一に、物を売る棚の設置と物品の設置、
それから値段の設定方法と会計の方法。
以上をレクチャーされると
以後は放置されます。
村の説明や、おおまかなヒロイン・ヒーローキャラたちの紹介もなし。
時間は容赦なくリアルタイムで過ぎていき
そのあいだも村人は勝手に店にやってきてレジに並び
待たせすぎると勝手に帰ります。
案内もされない村を散策したく思っても
お店を任意に閉めることもできず
お助けキャラも地蔵のごとく黙ってついてくるだけ。
留守番もしてくれません。
村を散策しても
歩いているキャラは素早く、追いつくのに駆け足で
しかも進行方向を読んで回り込まなくてはいけません。
そしてマップはムダに広く、空き地も多く、キャラは少ないです。
話しかけても
初対面で「いつも子どもたち遊ぶの上手いよねえ」などと
意味の分からないことをいうモブもいて
気力を削ぎます。
そして自然豊かな村と設定されているにも関わらず
夜の12時近くになっても主人公のお店は閉まりません。
村人も、街頭のない自然豊かな野道を通って、
真夜中だというのに買い物をしていきます。
異様です。
ゲームの操作でいえば
最初、およそ四つほどの物品をおけるのですが
それぞれが売れると、
同じものを置くとしても、設置や値段設定を繰り返さなくてはいけません。
この世界には「補充」という言葉はないようです。
正直、五回ほど繰り返すと作業感がでてきて
お店で物を売る、という楽しみはなくなりました。
そして、その作業のあいだ鳴っているBGM。
酷いです。
もしかしてボーカロイドを使ってるのでしょうか?
嫌いではありませんし、好きなほうです。
でも、意味を成さない言葉で
短い節をえんえんと微妙な機械音が歌っているのです。
操作の苛立たしさと相まって、
ゲーム開始から30分後、
Xボタンから「BGM:0」を選択してしまいました。
ええ、すっきりしました。
あと細かいですが、
村を散策しているときに使えるボタンが
人を探したりするボタンと、音量設定ページへのボタンだけ、
というのはいかがなものでしょうか。
せめて自分の持ち物くらい表示させてほしかったです。
さらに
もっとガッカリ度をアップさせるのが
村移動のさいのマップに表示される自キャラのアイコンが
自分でカスタマイズしたキャラの顔でなく
パッケージのデフォ顔ということ。
ガッカリです。
これ自分のキャラじゃないです、って見るたびなります。
長々と書きましたが
このゲームをするぐらいなら
ルーンファクトリー4の二週目を始めたほうが
よっぽど有意義です。
またはヴィオラートのアトリエや
ドラクエ4のトルネコの章でも良いでしょう。
全力でお勧めします。
どきどきポヤッチオ、QTなども
方向性が違いますが良いかもしれません。
弟切草も侍道も金八先生も喧嘩番長も好きです。
でもこれはあまりに酷い。
楽しむ人の気持ちを削ぐ作りです。
または「制作時間や資金、人力が足りなかったのかな?」
とプレイヤーに思わせてしまう残念さです。
いたるところに作りこみや丁寧さがないのです。
ただこういったジャンルのゲームが大好きなので
次回作があれば期待したいと思います。