企画のアイデア自体はおもしろい。しかし若手芸人に、そして伊集院自身にとって自らがハードルを高くして難しいことをこなす企画は面白い部分もあるが、何十回というNGテイク数に、観ているこっちも、疲れてしまうし、それほど爆笑部分もない。延々と同じシーンが繰り返されるせいでメリハリがない流れになってるのもあってか、何回も繰り返し観たいと思うDVDでないのは残念。高いハードルをこなすまでの記録とかドキュメントになりかけている。ツボに入って笑える箇所がもっと欲しい。素人でも、こうすれば映画を作れるんじゃないかとか、映画学校に入学したての人にとっては興味深いとこが沢山あるかもしれない。笑いをそこまで狙った内容とは言い難いし、伊集院光の面白さがよく出ている作品ともいい難い。それならいっそのこと、伊集院光のマニアックさを生かして、「探偵ナイトスクープ」的な日常の疑問解決みたいな単発的な企画をいくつもこなしたほうが笑えたり、感心や感動がありそうな気がする。
伊集院光の感性を信じているので、これからの企画にもっと期待したい。