原節子 十六歳 ~新しき土~ [DVD]
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フォーマット | ブラック&ホワイト, ドルビー |
コントリビュータ | アーノルド・ファンク, マックス・ヒンダー, 原節子, 英百合子, 早川雪洲, ルート・エヴェラー, 小杉勇 |
言語 | 日本語, ドイツ語 |
稼働時間 | 1 時間 46 分 |
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商品の説明
大反響を呼んだ日本初の合作映画
巨匠ファンクの大自然描写 16歳だった原節子の輝き
山岳映画のパイオニア、ドイツ映画の巨匠ファンク監督が来日して1年がかり、日本がはじめて外国と合作した国際大作。日本文化と欧米文化、家族制度のへだたりに目を向け、ラストはダイナミックな火山描写。日本より、むしろ欧米でカリスマ的な人気を呼んだ国際的大スター早川雪洲、人気絶頂だった小杉勇らの豪華キャストに加え、16歳の原節子がういういしく清らかな美しさをたたえ、のちの国民的アイドル大女優になる契機になった。日本側の共同監督は伊丹万作。
ヨーロッパに留学して外国の文化になじんだ青年は婚約者が待ちわびる日本に帰国した。彼は恩人である旧家の婿養子になる封建的な結婚に強い反発を覚えた。婚約者は彼が帰国する船中で知りあったドイツ人女性ジャーナリストと親しくするのを見て、悲しみのあまり花嫁衣裳のまま活火山の火口へ投身自殺をはかろうとする。
日野康一
監督・脚本:アーノルド・ファンク
撮影:リヒアルト・アングスト
音楽:山田耕作
出演:原節子/早川雪洲/ルート・エヴェラー/マックス・ヒンダー/小杉勇/英百合子/中村吉次/市川春代
メインメニュー画面から、スタッフ・キャスト紹介、プロダクションノート、シーンセレクト等が選べます。
1937年
ドイツ・日本作品
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語, ドイツ語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4933672237015
- 監督 : アーノルド・ファンク
- メディア形式 : ブラック&ホワイト, ドルビー
- 時間 : 1 時間 46 分
- 発売日 : 2009/4/24
- 出演 : 原節子, 早川雪洲, ルート・エヴェラー, マックス・ヒンダー, 小杉勇
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Mono), ドイツ語 (Mono)
- 販売元 : IVC,Ltd.(VC)(D)
- ASIN : B001SIHXTO
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 38,152位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,940位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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力を入れていた繊維業、重工業の他、文化・芸術部門、特に映画による海外進出を狙い、当時同盟国だったナチス・ドイツの映画界の協力を得て作られた作品。
レニ・リヒテンシュタールが映画界で頭角を表すのに一役買った山岳映画の巨匠、アーノルド・ファンクと日本の伊丹万作が共同監督を務めました。
ファンク主導と伊丹主導の2パターンが作られたらしいですが、本ディスクはファンク版との事。
若き原節子と彼女との幼なじみの許嫁小杉勇が留学先のドイツで別の恋人を作り、伴って帰国する事で生じた軋みを描いたメロドラマと日本文化風景を紹介する観光映画という2面を持った作品となりました。
所々で音声が途切れ、残されたフィルムの問題と時代を感じさせる面は御座います。
日本の美しい所紹介するために地理的関係を無視した編集してあり違和感を覚えます。
それでも当時の日本の風景を収めた観光記録映画としてはやはり貴重で、ファンク得意の山岳撮影、町並み、大相撲、屋台、芸者等はとても興味深いです。
役者的には若干16才ながら既に美貌が際立つ原節子氏のそれでも少し似合わない和風の髪型と素晴らしい俳優でありながらどこか損な役回りの小杉、そしてどこか超然とした守護天使的雰囲気のドイツ女性ゲルタを演じたルート・エヴェラー等の演技は若干時代を感じさせます。
大スター、早川雪洲は少ない出番ながら流石の貫禄です。
音楽に山田耕筰、特撮に円谷英二とスタッフも一流です。
ただ、観光船にはためくナチス旗(当然当時のナチス宣伝相のゲッペルスも関わっている)、満州開拓等の政治的プロパガンダも強い作品ですのでその点に抵抗が強い方には要注意です。
ファンクもナチス協力者として戦後は映画を撮ることが叶わなかった様子。
本DVDには映像特典としてメイン・メニュー画面から選ぶことが可能な下記内容が含まれています。
・シーンセレクト
・字幕(ドイツ語音声のみに付ける、全てに付ける、日本語音声にのみ付ける、消す、の4択可能)
・スタッフ解説:アーノルド・ファンクと伊丹万作。
・キャスト解説:早川雪洲、小杉勇、原節子。
・プロダクションノート;日野康一氏に依る。
プロダクションノートは読み応えが有りますが他のテキストは簡素で現在ネットで得られる情報以上の物は余り御座いませんでした。
より詳しく本作に付いて知りたい方は「『新しき土』の真実: 戦前日本の映画輸出と狂乱の時代」瀬川 裕司氏著をお薦め致します。
先頃より、写真美術館ホールで一ヶ月の上映会がなされた。
同時に作られた伊丹万作版も特別上映されたので、両方ご覧になったならば、同一脚本での別バージョン等という言葉で括れない、とんでもない、別次元の代物としての対極にある事を知る。
この、「忘れる様に押し込められた事件」は、様々な物議をかもす要素に溢れて、今の時代にも持ち越され手つかずにあるのだと。
この期に及んでも尚、写真美術館パンフレットには、遺産資料ではなく一興行の様に、同一脚本ながら・・・等と「上面を装う善意」ばかりが表層を覆い、近視眼に楽しむ事を促していた。
或いは、大雑把に一部のキーワードを繋げて、いかにも論理的で判った振りをすれば、目先の楽しみだけを温存して何かを乗り切れる、という思い込みを増長するかの様に。
「表現技法で芸術家が凌ぎを削りました。諍いではなかった。」等と云う『善意』で語られる過去話は、事実ではない。
この映画にまつわるものは、表現者の矜持というものの何が、時代を超えて生きる力を持つのかという事、更に、忘れる事や見る力を失う事がどんな時代を生むのかという深刻な事実かも知れない。
満州帝国を心情的に世界容認させる、という国策的意図を組み込む様命じられていた要素は、タイトルからして汲み取れるだろうが、いつだって優れていると思われる表現は常に誰かに欲得尽くに利用される面がある。
当時のドイツ語圏、第三帝国とその周縁国で封切られた時のタイトルは「Die Tochter der Samurai」”侍の娘”で、アーノルド・ファンクという山岳映画の巨匠にして、レニ・リーフェンシュタールの女優としての名声を高みに押上げた監督の作。
伊丹万作は共同監督の筈が、英語版監督として別のテリトリーを構え、プライドを通せて、スタッフもキャストも撮影場所も凡そ同じで「出発点とは違う別脚本のもの」を、仕上げた。
当時の社会的評価は、日本という極東の帝国にある美への感動と、環境文化の違いを超えた理解と共感を主眼に表現を構築したファンク版に評価が集まり、国策的要素が覆っていても、心揺さぶる人間ドラマを自然に仮託しての美しい映像表現として、鑑賞者から喝采を浴びたようで、若き原節子の欧州での舞台挨拶旅行まで行われている。
伊丹版の方は、今では、「反戦的心情故に本意の制作でもなかった芸術家の苦悩」という様な言い訳が採って付けられているが、莫大な予算で完成した「人も画けていない表層的メロドラマ」として、また日本人の品位を落とす表現を敢えて入れていた事に対する外からの嘲りや内からの譴責で、内外の鑑賞者から蔑視されたようだ。
満州映画の総帥でもあった甘粕大尉らとの軋轢反目があったにせよ、幼子の抵抗の様に振る舞った大人は見苦しかったのではあるまいか。
心を画くために、当時の最新技術を駆使し、表現上の工夫のありったけを凝らし力を尽くしたのはファンク監督だった。
つまり今売られているのはファンク監督の作。
今では、評価を落とした伊丹の往事の事に触れず、死者に鞭打つ勿れとして目を背ける心情と因習の中に、誰もが知っておくべき表現者の物語は封印されてしまっている。
優れた才能を持ち評価もされながら、遂には瞞着したヌケサクの一生を「反戦的心情」と言う免罪符で「ゲイジュツカの苦悩」と短絡化するのは、事実を歪めてまで身びいきをしてしまう恣意的心情が、次世代の向上を歪めて増長させ、結果押し拉いでしまう事になりかねまい。
ここからは予告編以上の内容に触れるので、ネタバレ。
本編をご覧になった上で伊丹版との違いを知って頂くと言う意味で少しばかり。
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円谷英二の特撮が使われているのは伊丹脚本ではタイトルバック数秒のみ。
しょっぱなの導入からして展開の順序が違う。
日本の風土描写が延々と続き、話の始まりが遅いのは伊丹脚本。
輝雄の実家、地震や家族描写が伏線的なのはファンク脚本。
日本の都市風景夜景や田園自然との対比をゲルだの興味と驚きに合わせて見せているのはファンク脚本で、伊丹脚本ではその意図はない。
第三帝国の既知の映像と違い足並みが揃っただけの貧相な軍の行進は、ファンク脚本では短く部分描写。
主人公光子の寝台列車中の夢の描写で、ファンク脚本では明確に傾斜して悪夢としてあるが・・・。
輝雄の苦悩や心のブレ、享楽等から、体験的に日本を見つめ直す経緯が論理的に追えるのはファンク脚本。
数秒の些細なものでもファンク脚本で意義深い、日本の農民が歌う素朴な歌は、伊丹脚本には現れない。
光子の哀しみと侍の娘ならではの凛とした振る舞いに立ち返る姿は、何度も出て来るが伊丹脚本ではあらかた省略。
ゲルダの手紙の扱いは、大きく展開上の違いを見せており、ファンク脚本ではスリリングに、途中の展開、終盤の身を引く女の更に深い理解と愛情にまで及んでいるが、伊丹脚本ではあっさりと捨て置かれ、きわめて無礼で浅ましい日本人の行動となって画かれている。
光子が家を出る時に残した和歌が作法通り短冊なのはファンク脚本、メロドラマっぽく走り書きなのは伊丹脚本。
火山に向かう光子は、ファンク脚本では鉄道で、伊丹脚本ではバスとなっているので・・・。
光子は和装で花嫁の着物を携え登るが、それは白無垢でないため予めゲルダに説明する形で、生涯一度しか袖を通さぬものと設定してあるのがファンク脚本で、伊丹脚本では最終的に無事持ち帰られる。
輝雄は自動車で追うが、途中ゲルダの前を過ぎる後に続く重大な伏線は、展開上ないのが伊丹脚本で、自動車が乗り捨てられた地点が違っていて、只後を追う。
大正池での会話や、泳ぎ渡るために靴を脱ぎ去る等ないのが伊丹脚本。
リーフェンシュタールと双璧を為す山岳での演技は、原節子を国際女優として確立させたが、伊丹脚本はけなげなばかり。
凄まじい危険を制しながらの高度な山岳ロケを、精神描写に絡めて多用していないのが伊丹脚本。
ファンク脚本は岩頭で着物を取り出して抱える所で輝雄が間に合うが、伊丹脚本では袖を通し倒れ、輝雄は後で辿り着いて、光子と風に飛んだ着物を見つけ山小屋にて介抱、その後の展開も違う。
つまり輝雄の火傷で血まみれの足を光子が膝突いて包むシーンは、伊丹脚本にはない。
ゲルダの深い理解と愛を知ることになる後の手紙に添えられたスナップ写真の、疾駆する車の輝雄とすれ違う場面は、当然伊丹脚本にはない。
満州のテロップは伊丹脚本に無く、象徴的な描写ではない長いのが伊丹脚本で、兵士の顔をクローズアップせずロングショットで終わる。
大雑把にこの程度で止めておく。
優れた教材になるであろうから、世代を継いで次々と大いに、比較議論される機会を設けるべきだろう。
まあクライマックスというか、やや荒唐無稽と思える阿蘇山のシーンも、この後大きく発展する円谷特撮の初期の試行錯誤の一環と見ればなかなか見事。あまり期待しすぎず、アイドル原節子を楽しもうと思えば、決して悪い作品ではありません。過大評価は禁物だが、原節子ファンは見ておくべき作品ですよ
1936年がベルリン・オリンピックで、レニ・リーフェンシュタールの
「民族の祭典」みたいな雰囲気だったらどうしよう…と
多少ドキドキしながら観ました。乙女の原節子さんを観たくて。
んん〜?出演者の会話が異様につまらないこと以外は、
割合に普通、とゆうか現存しない日本の風景満載で
そうした意味では文化的価値の高い作品でした。
ファンク監督に関する知識がないものですから、
活火山のロケハンとか撮影技術とか、まっとうな
感想がもてないのが、恥ずかしいのですけれど。
原節子さん、やっぱり16歳のお顔ですね〜可愛い!!
「日常会話中級ですか?」みたいなドイツ語台詞の浅さと、
火口辿り着く前に、ガスでやられてるのでは?の疑問を
忘れ去ると、なかなか結構でした。
でもこの映画、なんのために作ったのだろうか…。
枢軸前夜のカモフラージュとゆうことになってますが、
ナチス・ドイツは元々映画大好きだし、この作品に関しては
政治色薄い…。豪華客船の甲板にはハーケンクロイツ
がたしかに映ってますけれど。何故か釈然とせず。
そうそう、伊丹万作監督ヴァージョンも観てみたいです。
舞台は東京ということですが、そこは外国人向けの映画、厳島神社はじめ、日本の主な景勝地がつぎはぎされて紹介され、阪神電車の看板はご愛敬です。
低価格版なので、画質にはぜいたくは言えませんし、音声もなかなか聞き取りづらい部分があります。音楽は、山田耕作ですね。
ファン向けのコレクターアイテムでしょうか。
他の国からのトップレビュー
Da muss mit mieser Tonqualität gerechnet werden