全長約35cm、全幅約4.5cmと1/700スケールでは大型です。
発売は1971年(昭和46年/ウォーターラインガイドブックより)
と、相当年季の入ったキットであり、その金型故、パーツや船体
にそれなりの経年劣化があり、特に飛行甲板が顕著です。
巷では同スケールのフジミ社「赤城」との比較でコテンパンに
酷評されていますが、そもそも両者の発売年度からして無理な
比較であり、「昭和46年式のカローラと平成22年式のカローラ
を比べている」ようなもので、明らかに不公平でしょう。
ただ、惜しむらくは「H25現在、いずれも定価が2,800円である」
という点は弁護のしようがないところであり、これに関しては私が
艦船模型に目覚めた頃のハセガワ「赤城」の価格(950円)が今
でも据え置きであったなら、ちょっと話は違っていたかもしれません。
(発売当初は500円前後と記憶しています。)
機銃やボート類は同梱のリニューアルパーツを使えば幾分かの
若返りが可能ですが、高角砲および20cm主砲は交換すべき
パーツが無い為に、このリニューアルパーツも無駄が多いかと。
製作については、昭和の設計だけにいずれのパーツも厚みと
ボリュームがあり、良くも悪くも「壊れにくい」部品構成です。
ウォーターラインシリーズ黎明期の頃は部品数も多く難易度は
高い方でしたが、今や「部品数が少なく、あっという間に形には
なる」という評価をみかけたりします。
箱画に関してはハセガワの方が遙かに良いと思います。が、それ
だけではフジミに対してアドバンテージにはなりにくいですね・・・
個人的には、「リニューアルパーツ(3枚)は不要、艦載機ランナー
3枚(計48機)とし、価格はリニューアルパーツ同梱前(1,300円)」
とすれば、フジミ「赤城」との差別化が図れて良いと思います。
まぁ、噂されているニューキット待ちでしょうね。
(2014.9.20補足/同7月に新金型のキットが発売されました。)