60式という名前通り1960年に採用された装甲車で
戦後の国産AFVの中でも最初期の車両だけに
どことなく旧軍っぽい古めかしさを感じさせる車両です。
キットはベルト式ではなくプラの組み立て式の履帯で
塗装・マーキングはOD単色3例+緑茶2色迷彩3例の
計6例の中から選択可能となっております。
M2重機関銃はタミヤのそれに比べて細身な印象です。
組み立ててみての感想は下記に。
1.組み立てではSTEP12およびSTEP16で取り付ける
車体上面および車体後部のハッチ類の精度に少々難ありで
擦り合わせと仮組を何度か繰り返しました。
STEP20のA26も同様。
2.B34の視察用スリット周辺がヒケている。
ヒケそのものは浅い大したものはないのですが
割と広範囲にヒケているのが目立ち気になりました。
3.STEP17で一枚ものの履帯(C15)を
左右それぞれの起動輪・誘導輪に取り付けるときは
説明図をよく見て取り付ける枚数を確認してください。
取り付ける枚数が右と左で異なっています。
4.アンテナA1・A3は車体に接着するのではなく
金属線を仕込んで差し込み式に改造しておけば
取り外し可能になるので収納するときに役立つと思います。
ハッチ類以外にも擦り合わせ・仮組に気を使ってやって
機関銃の銃口やB37の排気口を開口してやれば
十分に満足できる完成品になると思います。
余談ですが塗装例2・塗装例3以外の塗装例を選択した場合は
日の丸のデカールが余剰となります。
余剰となった日の丸デカールはタミヤの74式戦車を
昭和のOD単色塗装で製作するのに使えそうです。