鈴木伸江さんの浜松張子
明治の初め、旧幕臣三輪永保が古紙を使って張子玩具を製作し、江戸風の張子玩具を作ったのが始まりです。
子どもの永智に張子の技術を教え、二代で気品有る独自の張子を製作しました。
その後 第二次大戦の戦火で木型を全て焼失してしまいましたが、妹の二橋志乃さんにより木型などが復元され 製作が復活し引き継がれました。
その後、志乃さんの息子さんのお嫁さんの加代子さんが四代目となり、脈々と受け継がれた浜松張子の五代目の鈴木伸江さんは、母・加代子さんから教えられた張子づくりの全工程を一人で行っておられます。
浜松張子は動物を主体とした作品が多く、ころがしと呼ばれる車ものや 首振り、起き上がり、といった動きを取り込んだ玩具に特色があり、物語や童話的要素が加わり子供達に夢を育む玩具としても優れていると思います。