商品説明
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内容紹介(出版社より)
特集では、政府による賃金に関わる政策を「所得政策」と位置づけ、最低賃金に関わる問題を扱う。労働組合の組織率が低下し、労働分配率が低迷するなか、日本の市場、労使交渉の外から政府が賃金や最低賃金の引き上げに介入する課題を問い直す。小特集では、「雇用関係によらない働き方」が出産・育児や介護等のライフステージにあう働き方かを、在宅ワークのアンケートや個人請負の建設業の労働問題から検討。【巻頭言】「働き方改革」と個人事業主化(伍賀一道)【特集】所得政策の現在 〈特集趣旨〉座長報告:所得政策の現在(駒村康平) 賃金政策:近年の賃金動向と「逆・所得政策」(久本憲夫) 母子世帯の貧困と低賃金に対する政策効果についての分析(田宮遊子) 厚生年金保険適用拡大(2016年10月)による新たな賃金要件:既存の参照基準からの逸脱と低賃金雇用者の排除(山田篤裕) 米国の最低賃金の大幅引き上げはいかにして実現されたか:コミュニティと連携・共闘する労働運動(高*須裕彦)【小特集】雇用関係によらない働き方の実態と問題点 〈小特集趣旨〉小特集に寄せて(渡邊幸良) 在宅ワークで働く母子家庭の母親と障害者の実態:面接聞き取り調査から(高*野 剛) 個人請負就労者にはどのような保護政策が必要か:建設職種から考える(柴田徹平)【投稿論文】 就職後のワークルール知識の変容:知識の剥落に抗う教育実践への考察(南雲智映・梅崎 修・上西充子・後藤嘉代) 社会関係資本の類型と福祉国家の寛容性との関係についての検討(北井万裕子) 差別禁止法理の延長としての合理的配慮(村山佳代)【書評】 金 英著『主婦パートタイマーの処遇格差はなぜ再生産されるのか:スーパーマーケット産業のジェンダー分析』(評者:金井 郁) 柴田徹平著『建設業一人親方と不安定就業』(評者:平木真朗) 高*木和美著『原発被曝労働者の労働・生活実態分析:原発林立地域・若狭における聴き取り調査から』(評者:海老一郎) 宮本 悟著『フランス家族手当の史的研究:企業内福利から社会保障へ』(評者:大塩まゆみ) 猿田正機著『トヨタ研究からみえてくる福祉国家スウェーデンの社会政策』(評者:石黒 暢)SUMMARY/学会関連資料