商品説明
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内容紹介(出版社より)
アメリカの文豪メルヴィルの作品に繰り返し描かれていたのは、滅びゆく北米先住民の復讐譚と異人種への温かい眼差しだった!!従来、代表作『白鯨』などにメルヴィルの人種観を読み解く試みはなされてきたが、北米先住民(アメリカインディアン)の重要性についてはなぜか等閑視されてきた。本書は、『白鯨』以降の『書記バートルビー』『ピエール』『信用詐欺師』などの全編に、巧妙に、執拗に仕込まれた北米先住民表象を徹底的に炙り出し、読み解くことで、繰り返し立ち現れてくる北米先住民の復讐と救済の物語、そして融和の願いを明らかにする。スリリングで刺激的な本書が、メルヴィルの作品と研究に新たな光を当てる!
内容紹介(「BOOK」データベースより)
『白鯨』以降の作品には、そこかしこに“赤い人”の影がちらつく…。従来は等閑視されてきた北米先住民表象をつぶさに炙り出すことで浮かび上がるのは、虐げられし人々の復讐譚、そして、生涯にわたって救済と共存を訴えた作家の闘志だった。巧妙に仕掛けられた“赤”、“赤”と“白”の相剋。
目次(「BOOK」データベースより)
第1部 メルヴィルという作家(メルヴィルの孕むものー理想と限界/『白鯨』に至る道(メルヴィルの飛躍的成長/北米先住民の世界へ))/第2部 北米先住民の復讐物語ー消えゆく者のせめてもの勝利(復讐する“赤”-ピーコット三部作1『白鯨』の暗さ/赤い人イザベルー『ピエール』/奪われし土地を求めてー「書記バートルビー」とデッドレター・オフィス/失われし南北アメリカの理想精神ー『信用詐欺師』/連鎖する復讐ーピーコット三部作2・3『イスラエル・ポッター』『クラレル』)/第3部 異人種共存と救済という福音(異人種の絆の見果てぬ夢ー『白鯨』の明るさと活力/チョラ救出ー「エンカンタダス」第八スケッチ/救済と郷愁の香りー晩年の作品)
著者情報(「BOOK」データベースより)
大島由起子(オオシマユキコ)福岡女子大学文学部英文科卒業。アイオワ大学大学院人文研究科英語英米文学専攻修士課程修了。山口女子大学(現山口県立大学)文学部講師を経て、福岡大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)