商品説明
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内容紹介(出版社より)
日本近世を代表する儒者、熊沢蕃山。内憂外患の危機感から、一貫して幕藩体制への批判精神を持ち続けた波乱の生涯をたどる。蕃山の多くの著作を読み解き、宗教的非合理主義を核心に据えながら、矛盾に満ちた思想を解明する。また、従来指摘されることのなかった荻生徂徠や水戸学などへの影響を明らかにし、日本思想史研究に新たな視座を拓く。熊沢蕃山の研究とその意義ーはじめに/1=蕃山の生涯(生い立ちと池田光政〈生まれ/水戸と蕃山/池田家への仕官と退去/光政との情誼のかよう関係〉/修学と中江藤樹〈学問を志す/藤樹へ入門/藤樹と蕃山/藤樹門流と蕃山/門人にあらず心友/極貧生活の体験/蕃山学の性格〉/政治の実践と問学〈光政へ再仕/江戸での活躍/民生の安定/左遷と教訓/軍事の功績/飢饉への対処/問学の確立〉/幕府の弾圧と隠居〈幕府の弾圧/三家老との亀裂/隠居の決意/光政との対立/京都追放/著作活動への没頭〉/危機感の書『大学或問』〈綱吉政権の厚遇/江戸への招喚/『大学或問』と古河軟禁/幕藩体制への根源的批判〉)以下細目略/2=蕃山の思想(鬼神と神道/改革の精神)/3=蕃山の思想的影響(熊沢蕃山と荻生徂徠/蕃山と水戸学)