商品説明
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内容紹介(出版社より)
「ロスト欲望」時代の消費文化は、どのような駆動因により動くのか。歴史を整理する枠組みを提示、衰退期日本の今後を展望。少子高齢化、経済力の低下、欲望消費の喪失……衰退する日本の消費文化はどこへ向かうのか。高度経済成長のシンプルな欲望に基づく消費、ポストモダンのきらびやかな記号消費を経て、日本の消費社会が生み出したユニークなスタイルとは。最新理論の紹介と共に消費研究の第一人者たちが日本の消費社会の今後を展望する共同研究の成果。序 章 消費社会はどこへ向かっているのか?[橋本 努] はじめに 1 三つの消費文化 2 近代の消費社会とその批判 3 ポスト近代の消費社会とその批判 4 ロスト近代の消費社会とその批判 5 新しい消費理論の動向と現代1 消費論の最前線第1章 快楽としてのエシカル消費──ケイト・ソパーによる認識論的転回[畑山要介] はじめに 1 エシカル消費の快楽性 2 フクロウを守るのは誰のため? 3 消費は意味的体験である 4 エシカル消費は私たちの日常と地続きである 5 定常経済とは私たちのリアリティの変容である 6 「賢い消費」を越えて第2章 供犠としてのショッピング──ダニエル・ミラーの人類学的消費理論[小田和正] はじめに 1 供犠としてのショッピング 2 道徳的消費と倫理的消費 3 ショッピングの弁証法 4 考察 おわりに2 家庭(オイコス)を超えて第3章 承認としての生産=消費──新たな「プロシューマー」の生成過程[神野由紀] はじめに 1 「女性の家」と手芸 2 新しい消費文化の萌芽 3 ソーシャルマーケット出現以降のハンドメイド おわりに第4章 消費者運動の変遷と消費者団体の行方[丸山千賀子] はじめに 1 消費者運動の変遷 2 消費者団体の現在の課題 おわりに3 環境への配慮第5章 「生の循環」構築のための責任ある消費者──産消提携と倫理的消費[根本志保子] はじめに 1 環境消費者運動としての産消提携 2 初期提携運動の社会経済思想 3 産消提携における「顔の見える関係」とは 4 「顔の見える関係」に内包された課題 5 消費社会にとって「顔の見える関係」とは第6章 持続可能な世界のための消費実践──海洋プラスチック問題の現状と対策[斉藤 尚] はじめに 1 海洋プラスチック問題の現状と対策 2 日本で求められる制度デザイン 3 循環型経済における持続可能な消費 おわりに4 顕示しない消費の台頭第7章 普通を究めるくらし──無印良品が提示する現代の「用の美」[鈴木康治] はじめに 1 無印良品と普通のくらし 2 普通のくらしがもたらす消費社会の変容 おわりに第8章 消費ミニマリズムの倫理──〈下からの啓蒙〉が変える消費社会[橋本 努] はじめに 1 消費ミニマリズムの時代 2 ミニマリズムの諸類型 おわりにあとがき[橋本 努]人名索引事項索引執筆者一覧
内容紹介(「BOOK」データベースより)
高度経済成長期の大量生産に支えられた画一的消費、ポストモダンのきらびやかな記号消費を経て、「欲望なき時代」の日本社会が生み出したユニークな消費スタイルとは。歴史を整理する枠組みを提示、衰退する日本の消費社会の今後を展望する。
目次(「BOOK」データベースより)
消費社会はどこへ向かっているのか?/1 消費論の最前線(消費社会にとって「快楽」とは?快楽としてのエシカル消費ーケイト・ソパーによる認識論的転回/消費社会にとって「贈与」とは?供犠としてのショッピングーダニエル・ミラーの人類学的消費理論)/2 家庭(オイコス)を超えて(消費社会にとって「ハンドメイド」とは?承認としての生産=消費ー新たな「プロシューマー」の生成過程/消費社会にとって「消費者団体」とは?消費者運動の変遷と消費者団体の行方)/3 環境への配慮(消費社会にとって「顔の見える関係」とは?「生の循環」構築のための責任ある消費者ー産消提携と倫理的消費/消費社会にとって「環境に配慮する生活」とは?持続可能な世界のための消費実践ー海洋プラスチック問題の現状と対策)/4 顕示しない消費の台頭(消費社会にとって「シンプルな生活」とは?普通を究めるくらしー無印良品が提示する現代の「用の美」/消費社会にとって「消費しない生活」とは?消費ミニマリズムの倫理ー“下からの啓蒙”が変える消費社会)
著者情報(「BOOK」データベースより)
橋本努(ハシモトツトム)1967年生。1996年東京大学大学院総合文化研究科相関社会科学専攻博士課程単位取得満期退学、1999年学術博士。現在、北海道大学大学院経済学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)