商品説明
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内容紹介(出版社より)
時代は、アジア・太平洋戦争を挟む1930年代から1950年代まで。舞台は、東京、神奈川、筑豊、満州、上海、浅草。実在した作家、鹿地旦の波乱万丈の動静と、幻のダンサー、上海リルの軌跡を結びあわせた先に見えてきたものは?戦争へと向かう社会の実相を明かすエンターテインメントの荒業!「上海リル」日本の敗北から間もない1951年、一斉を風靡した歌があったーー「上海帰りのリル」”♪船を見つめていた ハマのキャバレーにいた/風の噂はリル 上海帰りのリル リル/あまい切ない思い出だけを/胸にたぐって探り歩く/リル リル 何処に居るのかリル/だれかリルを知らないか♪敗戦時の在外軍人と民間人が600万人もおり、敗戦から1年半後の46年末までに500万人もの引揚者がいた日本では、戦争で引き裂かれた忘れ難いひとを捜し歩くこの歌が、人びとの心を惹きつけたのだろう。上海は、生前の日本人が「活躍」した街で会った。アヘン戦争後、「条約港」として開講させた上海には、イギリス、フランスなどの外国人が警察・行政などの管理を行う一定の地域があって、「租界」と称された。のちには、日本、米国もこれに加わった。第一次大戦から第二次大戦にかけての1920年代から30年代、国際都市上海は「魔都」と呼ばれ、ナイトクラブ、ショービジネスが隆盛を極めた。新居本はここを根城に、中国侵略の道を突き進んでいった。戦後の流行歌「上海帰りのリル」は、明らかに、この上海の繁華街で華やかな時代を送り、敗戦後引揚げたひとるの女性を空想して、作詞されている。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
時代は、アジア・太平洋戦争を挟む1930年代から1950年代まで。舞台は、東京、神奈川、筑豊、満州、上海、浅草。実在した作家、鹿地亘の波瀾万丈の動静と、幻のダンサー、上海リルの軌跡を結び合わせた先に見えてきたものは?戦争へと向かう社会の実相を明かすエンターテインメントの荒業!
目次(「BOOK」データベースより)
第1部 戦前の闇に潜る(昭和の闇に潜る/モダニズムとコミュニズムの昭和/風の噂のリルを尋ねて ほか)/第2部 戦中の闇に潜る(上海「大世界」-魔鏡の裏側/桃源郷のリリー/仮面都市の魯迅と完造 ほか)/第3部 戦後の闇に潜る(「私はバカだった」から「日本死ね!」まで/一寸先の闇/運命の再会 ほか)
著者情報(「BOOK」データベースより)
猪俣良樹(イノマタヨシキ)作家、ジャーナリスト、脚本家。元NHK国際局チーフ・ディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)