商品説明
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内容紹介
なぜミュージカルは多くの人を虜にするのか。きらめく舞台にメスをいれ、「歌とダンスのエンタメ」の真の姿を露わにする。観る人、作る人、演じる人・・・・・・舞台芸術にかかわる全人類が必読の一冊。 1:■プロローグ 2:「ミュージカルはなぜいきなり歌うのか。」 3:「リアリズム」の魔 4:ミュージカルと観客の「型」 5:「非日常」という「きらめき」 6:本書の目的 7:【第1章 ミュージカルの筋とプロット】 8:■1 ミュージカルって何? 9:「ミュージカル・ナンバー」 10:物語の「筋」 11:アリストテレスの「ミュトス」と「ロゴス」 12:ミュージカルの「筋」 13:■2 プロットとナンバー 14:「大きなプロット」と「小さなプロット」 15:ブック・ミュージカルの誕生 16:「プロット」の連鎖 17:プロットの意図的な放棄ーーブックレス・ミュージカルとコンセプト・ミュージカル 18:■3 ナンバーの「時間」 19:ナンバーのなかの時間 20:ナンバーのなかのプロット 21:感情エネルギーとしてのダンスの「時間」 22:プロットのなかの「ダンス」 23:まとめ 24:【第2章 キャラクター】 25:■1 キャラクターを手に入れる 26:「役割」と「性格」 27:■2 「古典的」なキャラクター 28:「シンデレラ・ストーリー」のキャラクター 29:「役割」と物語 30:■3 「近代的」なキャラクター 31:異形の悲しみ 32:《オペラ座の怪人》(1986) 33:シャッフルされた「役割」と「性格」 34:「性格」のゆがみ 35:複数形の視点 36:正義なき時代の「ヒーロー」 37:《ミス・サイゴン》(1989) 38:■4 「オズの魔法使い」にみるキャラクターの変化 39:(1)映画『オズの魔法使』(1939) 40:(2)ミュージカル《ザ・ウィズ》(1974)と映画『ウィズ』(1978) 41:(3)《ウィキッド》(2004) 42:まとめ 43:【第3章 ナンバーの機能】 44:■1 ナンバーの機能 45:登場人物は歌っているのか 46:4種類の機能 47:機能の組み合わせ 48:分類するための手順 49:機能分類のメリット 50:■2 ナンバーの機能(1)「ショー SHOW」 51:舞台上のステージ 52:登場人物の「職業」と「ショー」の機能 53:ステージの外側で 54:《シカゴ》と「ショーのショー」 55:客役をひきうける観客たち 56:■3 ナンバーの機能(2)「ユニティ UNITY」 57:「ユニティ」という言葉 58:世界観のあらわれ 59:「テーマ」の提示 60:主人公から見た世界像 61:「共有」と「同意」 62:■4 ナンバーの機能(3)「ダイアローグ DIALOGUE」 63:「思想の説明・説得」 64:ヒギンズ教授の孤独 65:説得が「ショー」になる 66:「ダイアローグ→ユニティ」(愛の告白) 67:「ダイアローグ→ユニティ」(説得→共有) 68:《ウェスト・サイド物語》の「説得・同意」 69:《ジーザス・クライスト・スーパースター》の「ダイアローグ」 70:同意にいたらないダイアローグ 71:《レント》の場合ーー〈ライト・マイ・キャンドル〉 72:「ナレーション」--わたしたちに向けた「ダイアローグ」 73:■5 ナンバーの機能(4)「モノローグ MONOLOGUE」 74:「思想」・「願望」の提示 75:「感情」の表現 76:プロットの結果によらない「モノローグ」 77:自問自答の「モノローグ」 78:「ダイアローグ」なのに「モノローグ」 79:みえないふり、きこえないふり 80:物言わぬ者への「ダイアローグ〔モノローグ〕」 81:モノローグの「ユニティ」 82:まとめ 83:【第4章 「アダプテーション」と「リプライズ」】 84:■1 舞台と映画 アダプテーション 85:《サウンド・オブ・ミュージック》のアダプテーション 86:オープニング〜〈サウンド・オブ・ミュージック〉 87:〈私のお気に入り〉と〈自信をもって〉 88:〈ド・レ・ミ〉の位置 89:〈ひとりぼっちの羊飼い〉、〈私のお気に入り〉 90:〈エーデルワイス〉 91:■2 舞台と映画(2) 《ウェスト・サイド物語》の機能の変化 92:(1)舞台版(1957) 93:(2)映画版(ワイズ監督、1961) 94:(3)映画版(スピルバーグ監督、2021) 95:■3 リプライズの機能 96:《王様と私》〈アイ・ウィスル・ア・ハッピー・チューン〉、〈ハロー・ヤング・ラヴァーズ〉 97:《ウェスト・サイド物語》〈トゥナイト〉 98:リプライズのプロット化《キャッツ》〈メモリー〉 99:《ウィキッド》〈だれも悪人のことを嘆かない〉 100:〈だれも悪人のことを嘆かない〉(リプライズ) 101:まとめ 102:【第5章 せりふと歌詞】 103:■1 言葉が意味するもの 「せりふ」と「歌詞」 104:せりふ 105:ト書き 106:象徴的な位置 107:■2 詩のリズムと音楽 108:リズムの原則 109:詩行としてのリズム 110:(1)イアンブス格(○●) 111:(2)トロカエウス格(●〇) 112:(3)アナパエストス格(〇〇●) 113:(4)ダクテュロス格(●〇〇) 114:■3 リズムの混合 115:《レ・ミゼラブル》の〈民衆の歌〉 116:【第6章 音楽の役割】 117:■1 音楽の「テイスト」 118:楽団の位置 119:「AABA形式」とミュージカル・ナンバー 120:「形式」のヴァリエーションーー『トップ・ハット』〈イズント・ディス・ア・ラヴリィ・デイ?〉 121:■2 「クラシック音楽」の語り口 122:オーケストレーター 123:ライトモティーフ 124:《ウェスト・サイド物語》の「ライトモティーフ」 125:民族音楽がしめす「物語の舞台」 126:■3 キャラクターとしての「音楽」 127:イエスもモーツァルトもロックを歌う 128:アンチテーゼとしてのポップス 129:ジュークボックス・ミュージカル 130:ノスタルジーとしてのジュークボックス・ミュージカル 131:■エピローグ 「きらめき」の構造 132:きらめきの正体 133:歌い、踊ること 134:「ユニティ」による「肯定」 135:「ユニティ」による疎外 136:フィナーレ 137:「わたしたちは自分の庭を育てよう」 138:あとがき 139:引用・参考文献 140:索引
内容紹介(出版社より)
「なぜいきなり歌うのか」--この問いに答えるべく、ミュージカルというジャンルを成り立たせ、「きらめき」をうみだす「型」のしくみを解き明かす画期的著作。筋やプロット、キャラクター、ミュージカル・ナンバー、歌詞やせりふなど、ミュージカルを形作るさまざまな構成要素を分解し、だれもみたことがない舞台裏をのぞく。ミュージカルについて本格的に学べる、観る人、作る人、演じる人・・・・・・舞台芸術にかかわる全人類が必読の一冊。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
“ウェスト・サイド物語”の軽快なダンス、“サウンド・オブ・ミュージック”の美しい歌、“キャッツ”の魅惑の世界…なぜミュージカルは多くの人を虜にするのか。きらめく舞台にメスをいれ、「歌とダンスのエンタメ」の真の姿を露わにする。観る人作る人演じる人…舞台芸術にかかわる全人類が必読の一冊。
目次(「BOOK」データベースより)
プロローグ/第1章 ミュージカルの筋とプロット/第2章 キャラクター/第3章 ナンバーの機能/第4章 「アダプテーション」と「リプライズ」/第5章 せりふと歌詞/第6章 音楽の役割/エピローグ 「きらめき」の構造
著者情報(「BOOK」データベースより)
長屋晃一(ナガヤコウイチ)1983年生まれ。愛知県出身。國學院大學文学部卒(考古学)。慶應義塾大学大学院文学研究科にて音楽学を学ぶ。博士課程単位取得退学。修士(芸術学)。現在、立教大学、慶應義塾大学他で非常勤講師。19世紀のイタリア・オペラにおける音楽と演出の関係、オペラ・音楽劇のドラマトゥルギーについて研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)