インチアップとは、タイヤの外径を変えずに、ホイールを径の大きなものに、偏平率の低いものに交換することをいいます。偏平率とは、タイヤの幅をタイヤのサイドウォール(側面)の高さで割った数値(%)で、偏平率が小さいほど、クルマを横から見た時にゴムの部分が薄くなり、タイヤの幅は広くなります。
ホイールを大きくすることで内側の空間を確保し、より大きなブレーキを搭載できます。ブレーキを大型化することでブレーキ性能を向上させ、よりスポーティーな走りを実現できます。タイヤの幅が広くなることでグリップ力が増し、ハンドリングが向上するなどのメリットもあります。
ホイールと地面の距離が近くなるため、インチアップ前よりも路面の状態が伝わりやすくなり、振動が大きくなったり、静粛性が悪くなったりするデメリットも。しかし、近年、タイヤや車両のテクノロジーの進化によって、これらのデメリットは解消されつつあります。
タイヤには「ロードインデックス(LI)」が表示されています。ロードインデックスとは、既定の条件下でそのタイヤに負荷できる最大負荷能力が示されたものです。インチアップをする時には、標準タイヤサイズのロードインデックスを下回らないタイヤを選ぶことが鉄則です。
タイヤの外径が大きく変わるようなインチアップはタイヤが車体へ接触する場合があります。タイヤの円周が変わってしまうため、スピードメーターに誤差が生じ、車検が通らなかったり、走行性能に影響したりすることがあります。
インチアップでは幅の広いタイヤを装着することがありますが、横幅は車体に合わせる必要があります。タイヤがフェンダーよりも外側へ出た状態、車体やブレーキと接触した状態は法律上認められず、車検も通りません。車体との接触、及びフェンダーからのはみ出しのないよう注意しましょう。
a 断面幅:タイヤの幅
b 偏平率:断面幅に対する高さの利率。高さ(H)÷幅(S)×100で計算。
c タイヤ構造記号:タイヤ構造を意味し、「R」の文字がラジアルタイヤ、「-」はバイアスタイヤを示す。「ZR」は240km/hを超えるタイヤを示す。
d リム径:ホイールのリム径、単位はインチ。
e ロードインデックス(LI):規定条件下でタイヤに加えられている最大質量。インチアップする際は特に注意が必要な個所。
f 速度記号:規定条件下で使用できる最高速の速度区分。
まず、現在装着している標準タイヤサイズの外径を調べ、外径がほぼ同じものを選択します。次に、ロードインデックスを確認します。インチアップ時には標準タイヤサイズのロードインデックスを下回らないタイヤを選ぶことが大原則。最後に、装着時にタイヤが車体からはみ出ないようにしましょう。標準装着サイズを基準にしたサイズ対応表(添付)を参考にしてください。
デザインが気に入っても、インチやリム幅などがあわない場合があり、ホイールのサイズ表と照らし合わし、適したホイールを選びましょう。選んだホイールによってタイヤサイズの数値なども変わるため、タイヤの専門家に選んでもらうことをおすすめします。
交換したタイヤに合った空気圧を充填しましょう。タイヤの規格にはスタンダード規格とEXTRA LOAD規格があり、ロードインデックスが異なることから、 適正空気圧が変わってきます。EXTRA LOAD規格は空気圧および負荷能力をスタンダード規格よりも高く設定した規格となるので注意が必要です。
走りも見た目も、ワンランク上を目指す人におすすめのインチアップ。近年は本当にたくさんの種類のホイールがあるので、自分が気に入ったデザインのものをつければ、個性を簡単に出すことができ、手が出しやすいカスタムであることも魅力です。
Performance Imageドライグリップ★★★ウエットグリップ★★★★★ハイドロプレーニング★★★★静粛性★★★★乗り心地★★★★ライフ★★★★
205/40R17 ファルケン コンフォートタイヤ ZIEX ZE914F スポーツ性能と快適性を両立 低燃費性能 A/b 1本 Falken
シェア:
さらに安い価格を見つけられた場合は、当サイトまでお知らせください。お客様からの情報を参考にして、さらにリーズナブルな価格でご提供できるよう努力します。
Fields with an asterisk * are required