このFC201Dはファンとしての実用度より、軽量コンパクトである事に重きを置いたデザインとスペックが特徴のモデル。
つまり、その空間の全域を対象にしたパブリックユースにこだわらず、パーソナルユースに徹すれば、その実用度は必要にして十分な機能と性能である。
いわゆるスポットクーラーの様に、対象となる人や限られた区画など、局所的にに風を送れれば良い。
しかし屋内であれば、その空間容積にもよるが、
壁や天井を利用した間接風や、換気扇の様に使い屋内を負圧にする事で、多くの自然開口部からフレッシュエアを取り入れるなど、道具である以上その使い方を工夫する応用力を持ち合わせていれば、その機能や能力に不自由を感じる事もあまり無い。
しかしながらその本領は、やはりパーソナルユースによって生かされる製品であろう。
そう割り切れば、首振りの様な機能は私の場合には必要ない。
私もこの『大きさ』だからこそ、FC210Dを選んだ。
ここでファンとしての性能性を重要視するなら、より大型のFC300Dの方がおすすめである。
首振り機能を備えた330ミリの羽根を持つファンは、FC210Dより風量も大きく、強度も三段階に切り替えられる。
取り外し可能な羽根のガードは金属製で耐久性も高く、プラスチック製なうえ分解を要するFC210Dより羽根やガードの洗浄も容易だ。
『大は小を兼ねる』である。
作動音は、『弱』でも『強』でも、50目前の私の聴覚による主観で申し訳ないが、そう気にはならない。これより我が家のダ○ソンV6の強モードの方がよほどうるさい。
しかし羽根もモーターも小さいので、『強』では結構な風切り音の大きさである。
だがこれもファンを設置した距離や空間容積により変わるであろう。
それこそ直近に設置して、『強』で使うなら?
それはそれなりにうるさいと私も感じる。
しかし、その様に感じる距離で『強』にあるときには、その風量自体が相当煩わしい強さであろう。
なので実際の環境で『強』の時には、
短時間なのであえて、それを承知で使っている。
本体との距離はそれなりに離れている。
サーキュレーターの様に使用している。
など、その音量に不都合が無い様な条件下にあると思われる。
まぁ、多少大袈裟に表現しても一般的な工業扇と同程度で、それ以上に特別に大きい音を出している様な訳では無い。
そもそもが、リビング用の扇風機などと比較するべきでは無い部分だと考える。
本体はコンパクトで軽量なので、天井裏での作業時には使い勝手が良い。
点検口などの狭い入り口に引っかかる事もなく、コードレスなので狭い空間でも取り回しが自由だ。
経験された方は多いと思うが、夏季の天井裏はサウナ状態である。
全身から汗が吹き出し、5分もすればパンツまで汗まみれとなる。
その作業環境自体が劣悪なのは勿論であるが、作業後全てを着替えなければ以後の作業継続は非常に困難となる。
しかしそんな環境でもこのファンを持ち込むだけで、いつも通り快適かつ丁寧な作業が可能となる。発汗も大きく抑制され、上着を着替える程度で済ませる事が出来る。
このサイズであると他の工具や材料など、既に多くの荷物で占められたカーゴスペースでも、その置き場を捻出する事に悩む事は無い。
私の環境ではこの収納運搬時に於いて、FC300Dでは大き過ぎて行き場を失う可能性を否めず導入を見送った。
こればかりは『大は小を兼ねる』とは行かない部分である。
ただ注意すべきはカーゴスペースへの積載方法。
タッチタイプの電源ボタンにはロック機能が無い。その為事前にバッテリーを外すか、電源ボタンが押されない様な積み方をしておかないと、走行中の振動やGによって積載荷物の位置関係に変化が生じると、意外なほど簡単に電源ボタンが押され、意図せず動き出してしまう事がある。
『強、弱』の切り替えは、一つのボタンで制御するリターン式であるが、電源スイッチを切ると、その時の使用状態に関係なく、『強』に現位置復帰する。
その為、電源を入れた時は常に『強』状態で運転される。
これは、ほぼ『弱』で使用する私には
『電源を切る前の状態を記憶するタイプが良かったなぁ。』と唯一残念に思う点だ
電源は付属のするACアダプターを使えば、一般的な100V電源にも対応する。
しかし
移動量の少ない作業。
その場に自分が使う工具にAC機がある。
この二点が満たされない場合には、たとえ電源の確保が可能であっても。
コードの取り回しが面倒。
他にも充電工具があるので、充電器とサブバッテリーはセットしなければならない。
ので・・・
その電源の場所には充電器とサブバッテリーを置き、バッテリーで利用する頻度の方が圧倒的に高い。
バッテリーの持続性は、使うバッテリーの規格と状態。そして本体の使い方により大きく影響を受ける性能である。
私の場合は18Vー3.0Aのバッテリーを使用しているが、リチウムイオンバッテリーなので、休憩時間を目安に、バッテリーは交換し、使っていたバッテリーは補充電を行う事を繰り返しているので、バッテリーの持続性に不足を感じる様なことは無い。
もちろん高容量のバッテリーを使えば、その使用可能な時間は当然長くはなる。しかし私の場合、リチウムイオンになってからは、工具が動かなくなるまで一つのバッテリーを使い続ける事はほとんど無い。
リチウムイオンバッテリーの場合、80%程度の充電と残り20%程度までの使用を繰り返す方が、100%充電、工具が動かなくなるまで使用。を繰り返すより、バッテリーの耐用年数が良い事。がその理由であるが、高容量のバッテリーは充電時間も長いので、充電用の電源が確保出来ているなら、3.0A程度が私の様な使い方では実用的で使い勝手が良い様に思う。
また現場作業以外では、
バイクのローラートレーニング時。
園芸用パイプハウス内の園芸作業時。
休憩時間中。
オートキャンプ時。この時はタイマーが活躍。
などで利用している。
軽量なので・・・
夏季の屋外作業時には、専用の背負子を自作し背中に背負えば、常に背後から風を受けられ、熱中症対策に良いのでは?
などと、冗談ながらも半ば真剣に考えている。
ブランド | マキタ(Makita) |
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製品型番 | CF201DZW シロ |
梱包サイズ | 54.8 x 35.6 x 12.6 cm; 2.8 kg |
色 | 白 |
表札の名字 | モダン |
電源 | コードレス |
レーザークラス | 首振り |
電池付属 | いいえ |
商品の重量 | 2.8 Kilograms |