楽しみにしてきましたが、思っていた以上に楽しむことが出来ましたので、レビュー書かせて頂きます。
まずはポイントをおさえて書いていきます。
*4人いますが、1人攻略出来ません*
攻略キャラは、ギターヴォーカルの朔良、ギターの千哉、ドラムの芹の3人。
ベースの宗太郎は非攻略対象です。
*選択肢、プレイ時間等*
共通ルートの選択肢は個別ルートに入りたいキャラクターを選んでいけば大丈夫で分かりやすかったです。
個別は自分は朔良が少し反応が分かりにくかったのですが、やはりhoney beeさんらしく、比較的分かりやすかったです。前後のキャラクターの反応でわかりますね。選択肢は個別に入ると2つの中から1つ選ぶ形になります。
エンドは各キャラクターBest、good、badの3つと共通ルートから個別に入らないbadがあります。
共通は、ほぼ話が変わらないので、スキップ機能を使うことでさらに早く攻略出来るかと思います。
一人あたり5時間もあれば終わると思います。
*スチル*
特に気になる崩れはありませんでしたが、枚数が少なく感じました。
共通で4枚(おまけシナリオのS-leeper時代のスチルが1枚、フルコンプのご褒美スチルが1枚、芹ルートが1枚、ライブ登場シーンが1枚(衣装の差分があります。))
各キャラクターで7枚です。(こちらも差分有りです。)
シナリオの長さを考慮するとそこまで極端に少ないとは思いませんが、ほしいところに少し足りなかった感じが否めません。
朔良は本編で7枚あるので一人だけおまけシナリオにスチルが無かったのが勿体無いです…
*システム面*
いつものhoney beeさんのシステムでした。
不快になることはありませんでしたが、skip機能が最大速度にしてもあまり速くなかったです。そろそろ選択肢skip機能がほしいところです。
*各キャラクターについて*
・朔良
発売前の公式Twitterアカウントでは天然な発言が多く、猫のように気ままな人物でしたが、ゲーム中でも根本は変わりません。
彼は心を開いてくれるまでは主人公に冷たく接するのですが、次第に心を開いてくれますし、基本的には優しいです。
まだ互いのことを好きと認識していない段階で行為に及びますが、彼の場合は主人公が朔良の弱さを受け止めてあげたいという姿勢があり、恋愛の１つの過程として見ていて胸が苦しくなりました。
朔良ルートの終盤はLiar-sのみんなの友情が見れるシーンがあり、嬉しかったです。
彼のみBADでもう二度と会えない終わり方だったのが悲しかったです。
一方で、Best、goodともに主人公を大切にしたいという姿勢があって、見ていてほほえましかったです。
・千哉
彼のルートは本当にDYNAMIC CHORDなのか？と思いたくなるくらいに乙女ゲームらしいルートでした。最初はツンデレのツンの部分が出ますが、彼の場合、序盤から主人公に対して優しいので、各シチュエーションも可愛かったです。周りが暖かく二人を見守っていてくれることもあり、他の二人と比べると癒されるルートでした。
ただし、千哉のルートはバンドの綻びの解決が他とすると、あっさりしていて中には物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれません…
千哉のbad endはLiar-sは無くなってしまうものの、まだ希望の持てる終わり方でしたので、一番安心してプレイ出来るキャラクターでした。
他キャラルートでもメンバーのことを大切にしていてとても優しい子でした。
・芹
彼は公式Twitterアカウントでは人当たりのいい好青年ですが、ゲームはそれは１つの顔にしか過ぎません、詰まるところ腹黒です。
発売前のサンプルボイス3、公開されたスチルを見聞きして頂けたら分かるのですが、人によってはゲスい、クズと評価されても仕方がないキャラクターです。(まだ未プレイの方はこちらをチェックされた方がいいかと思います。)
こちらをチェックせずにいた方には芹のルートは大分衝撃的なものだったかと思います…
チェックしていた自分でも驚いた部分がありました。
彼のルートは他の2キャラクターと比べて異色でした。
あまり書くとネタバレになってしまうのですが、彼は主人公の同意無しに行為に及びます。
それだけに飽きたらず、いろいろやってくれます。
かなり苦手な方は嫌悪感を抱くようですね。
ただ彼のルートでは何故、Liar-sは生まれたのか、何故芹が主人公に構ってきたのか等々話の根幹が分かります。そして、Liar-sというバンドに生じていた軋みが本当の意味で解決します。(他の2つのルートは朔良と千哉の和解という形でことが収まっているのですが、こっちは芹も宗太郎も関わってきて一番解決策としては良かったように思います。あくまで主観です。)
今回は、Liar-sというタイトルのそのままの意味合い、『嘘つき』が話の主軸になっています。
芹も嘘つきをやめられるのは自分のルートしかないのが辛いところです。
芹は本当に評価の分かれるキャラクターだと思います。
Liar-sのメインルートは彼のようですので苦痛にならなければ、攻略は最後がいいかと思います。
・宗太郎
攻略出来ない分、各ルートでサブとして活躍してくれるのかと思って期待していましたが、共通では芹とともに主人公に協力的でしたが、個別に入るとほとんど出てこないこともありました…
いつでも優しくて良い子だっただけに少し寂しかったです。
また続編制作がある場合は宗太郎の活躍を増やして頂きたいです。
・主人公
世間知らずのお嬢様設定です。
プレイ前はこの設定だからイライラさせられるのかなと思っていた部分もありましたが、むしろプレイ後は好感度がかなり上がりました！
お嬢様ゆえに親の決めたレールの上を歩くことに辟易していて、頑張ろうとしている女の子で、中々ガッツがありました。
物を知らないお嬢様ゆえに、痛い目を見ることもあるのですが(共通bad等)、攻略キャラを受け止める強さ、優しさがありました。
・その他サブキャラクター
不快になるキャラクターはあまりいませんでした。
Liar-sの前身であるS-leeperのベーシスト、慎也が序盤とおまけシナリオにしか出てこないです。もっと物語中に登場するかと思っていたので驚きました。
MERIはおまけシナリオが可愛かったです。
本編でもっと嫌な女としての役回りかと思っていましたが、そんな面もありませんでした。
名前のあるキャラクターで発売前後でこの二人は結構登場するかと思ったいただけに、拍子抜けでした。
主人公の友人、Liar-sのマネージャーも必要な場面でさらっと登場する程度でした。
自分が気になったというか、この話のサブキャラクターで少し気に入らなかったのは芹ルートでの芹のファンの女です。
まあ、彼女の立ち回り方を考えると、仕方ないかと思いますが…根幹に触れかねないので詳しいところは省きます。
*おまけコンテンツ*
・公式サイトで公開されているmember's voiceを各キャラクターのプロフィールに収録している
・各キャラクターの結ばれた後のおまけシナリオが1つずつある。Liar-s全員で主人公を取り合う、和気藹々としたおまけシナリオがある。
・発売1ヶ月前からのカウントダウンボイスを全て聞くことが出来る
・chapter別再生可能
・各キャラクターごとending、openingのムービー再生が出来る
などなど充実していました。
どのキャラクターのルートも最終的にLiar-sのみんながわだかまりを解消し、一丸となって練習し、ついに認められるという流れが見れるのですが、何度見ても嬉しくなってしまいました。
ゲームを終えてからRISE'n SHINEを聞くと胸が熱くなりました。
いろいろな評価があるかと思いますが、自分は益々Liar-sのみんなを好きになったゲームだったので、やってみて本当に良かったです。
限定版は特典の小冊子、CDも充実していて、値段以上に自分では楽しめました。
限定盤B盤の特典小冊子のSS、CDにつきましては、付き合ったあとの話ですので、少しネタバレも入っていますし、クリア後に拝見されることをお勧めします。
☆5つにしたいところなのですが、誰にでもお薦め出来る作品ではなく、好みが分かれるものなので☆4つにさせて頂きました。
好みが大きく分かれるのが芹だと思いますので…
個人的には、お勧め攻略順は朔良→千哉→芹の順番ですが、芹が苦手そうな方は他の攻略順でもいいかと思います。
自分の中でヒット作だったので、こちらのレビューは多少贔屓目に書いてしまっている部分ももしかしたらあるかもしれませんので、あくまで参考にして頂けたら有り難いです。
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