Panasonicのスティックタイプのインパクトドライバーです。
充電式ですので7.2V/1.5Ahのバッテリー(EZ9L21)が一個付属しています。
makitaのTD021DSWも手元にありますのでこちらとの比較と、後ほど普段メインで使っているB&D NM14（14.4Vの普通のピストル型インパクトドライバ）も併せて比較してみたいと思います。
トルク：
25Nm(EZ7521) / 22Nm(TD021D)
日曜大工では違いは感じませんでしたが、同じ7.2VではありますがEZ7521の方がカタログ上若干強いです。
重さ：
550g(EZ7521) / 540g(TD021D)
若干TD021Dの方が軽いですが持っても違いは分かりません。
バッテリー：
7.2V 1.5Ah(型番EZ9L21)(EZ7521) / 7.2V 1.0Ah(型番BL7010)(TD021D)
電圧は同じで、容量がEZ9L21の方が大きいです。
また、両方ともリチウムイオンですので過放電、満充電時の過充電でバッテリーが痛みますが、この点はEZ7521の方が優れています。
Panasonicさんの方は過放電防止機能付きで、充電器の方もフル充電に近づくに従い電流を下げる機能が備わっています。
makitaさんの方は過放電防止機能はありません（弱くなったらすぐ充電すればOKですが）し、充電に関しても「満充電したバッテリを再度充電しないでください」とマニュアルにありますので、満充電対策の機能は無いと思われます。
バッテリーは両機種ともに付属しているのは1コだけですので、通常はもう一個買い足す必要があります。
LED照明：
2箇所(EZ7521) / 1箇所(TD021D)
プロ用ということでEZ7521の方は通常の先端LEDだけではなく側面にも大きなライトが付いていてLEDボタンを押すごとに付けたり消したりが可能です。
暗い所ではかなり便利だと思います。
スイッチの場所と構造：
サイズなどはほとんど同じなのですが、ここは両者大きく異なります。
スイッチの位置自体はほぼ同じで、両者とも正転と逆転がセットになったスイッチが本体の左右の側面に二か所装備されていますが、そのレバーの方向が90度異なります。
EZ7521の方は本体やコーススレッドが進む方向に入れるレバー、TD021Dはビットの回転方向と同じ方向に入れるレバーとなります。
（画像をご覧いただいた方が早いと思います・・・）
TD021Dの方が個人的には感覚的に分かりやすく、さっと手に取って通常の右回転なら右方向にレバーを倒せば良いと言う感じで利用しております（左右二か所にあるどちらのスイッチも同じです）
一方のEZ7521の方は、スティックタイプにしていたとして、手に取ってまず左右どちら側のスイッチなのかを確認しなければなりません（スイッチ自体に正転・逆転の▲マークが付いていますのでこちらを確認する事になります）。なぜなら、左側面についているスイッチは、前方に傾けると正転、後方に傾けると逆転なのですが、右側面のスイッチはその逆だからです。
こういった構造ですのでEZ7521の方は作業中、意図していた動作とは反対に回転して「アレ？」ということが何度かありました。慣れの問題でしょうけれど、確認しなければならないのでちょっと、1クッション作業の合間に入る感じです。
（ピストル型にしている場合は特に迷わないと思います）
そして、両者ともピストル型にしても使えるのですが・・・。
しっかり握った場合、スイッチまでは、親指がギリギリ、人差し指なら余裕がありすぎる感じとなります（指が短い私の場合です）。
そして、特にEZ7521の場合は本体の進む方向へのレバーになりますので、親指での正転方向への押し込みは私のように指が短い人間にとっては厳しいです。
TD021Dの方は上下方向へのレバー操作ですので親指でも何とかなります。
じゃあ人差し指で操作すればいいじゃないかと思いますが、握った上での人差し指の角度がとてもいびつで両者共にとても作業し難いです。
ピストルタイプはオマケ機能との認識です。
収納ケース：
小物入れと一体型のプラスチック製ケース(EZ7521)/一体型ではない小物入れが入っているアルミ製ケース(TD021D)
EZ7521の方は小物入れが本体と一体となっていて、中身の本体や充電器を取り出したらケースは閉じて、側面の小物入れの蓋を開けて作業開始、という感じでしょうか。
一方のTD021Dはキラキラしたアルミ製でカッコよく、小物入れは一体型ではありませんので本体や充電器と一緒に小物入れも取り出して作業開始、という感じだと思います。
細かい事ですがEZ7521の方はケースの蓋が180度開きます。一方のTD021Dの方の蓋は90度で止まるようになっており、その蓋の裏にも色々と小物入れが付いていてケースの構造としてはmakitaさんの勝ち、という感じです。
また、TD021Dの方はドライバービットが2本付属しています。ちょっとしたお得感。
低速域での使い勝手：
大工をしていて一番気になった点です。
コーススレッドの打込みだけではなく、小さなネジを使う作業、T字ダイの取り付け等も行いますが、低速域でEZ7521の方はレバーの調整がとても難しく、回転が止まったなと思って少し押し込んだだけのつもりが一気にガーッと入ってしまう事が度々ありました。
TD021Dの方は低速域でも制御しやすく、NM14と同じ安定感があります。
価格：
現時点で、EZ7521がTD021Dのほぼ倍。
レッドと言う事と、バッテリー周り（後々コストに響いてくる）の価格差だと思います。
最期にいつも使っている普通のインパクトドライバとの比較を交えてまとめさせていただきます。
B&D NM14
・トルク：135Nm
・質量：1,850g
・バッテリー：14.4V/1.6Ah
日曜大工においては、EZ7521、TD021D共に、やわらかいファルカタや桐材であってもコーススレッドの打込みで常に打撃が伴います。
NM14の場合はある程度ねじ込んで最終段階でのみ打撃が入る感じです。
基本的にトルクは同価格帯のピストルタイプのインパクトドライバには敵いません。作業効率も実際比較してみると分かりますが別次元です。
ですが通常のインパクトドライバに比べるととてもスマートで軽く、ケース自体も小さい為、あまり大工などなさらない方の場合はこれ一本だけというのも有りだとは思います。
スティックタイプ（ペンタイプ）はピストルタイプでは作業し難いシーンでとても取り回しが良く、補助的に一本は必ず欲しい道具だと思います。
| ブランド | パナソニック(Panasonic) |
|---|---|
| 製品型番 | EZ7521LA1S-H |
| 梱包サイズ | 32 x 25 x 10 cm; 550 g |
| 色 | グレー |
| 電源 | 充電式 |
| 電圧 | 7.2 ボルト |
| トルク | 25 Newton Meters |
| レーザークラス | 可変速, 逆回転 |
| 付属品 | リチウムイオン電池パック(EZ9L21)充電|器(EZ0L21)|プラスチックケース(EZ9634) |
| 電池付属 | いいえ |
| 最大回転数 (回転/分) | 230 毎分回転数 |
| 商品の重量 | 550 g |
