購入から1年以上すぎ、初めてのスコープだったのですが、レビューしたいと思います。
当時は傾斜型と直視型の価格差が大きく、何となく直視型と考えていたが、結局は安かった傾斜型とTE-11WZ（25-60ズーム）を購入した。
直視型と比較して、水鳥の観察では３０～４０ｃｍほどスコープの位置を下げることができ、
より小型の三脚が使用できるし、同じ三脚でも振動が軽減される。（特に高身長の人はメリットが大きいと思う。）
また、高めの梢などに止まっている対象の観察では、傾斜型の恩恵は言うまでもない。
ただ、観察対象との間に柵や草木などがある場合は、干渉していないかどうか、レンズ位置まで目線を下げて確認する必要がある。
このあたりは目線とスコープ視野が一致する直視型が優位なところ。
見え味は、４０倍以上で日照条件が悪いときに光量の低下が感じられるものの、
ズーム全域で十分に広視野、高コントラスト、高精細で、明るくこってりとした色乗りで、素晴らしい。
APS-C＋４００ｍｍ単で撮影もするが、当機の眼視での立体感、臨場感、感動は写真撮影とは違った醍醐味だと思う。
単眼でこれなら、双眼での感動は一体。。
同じKOWAの双眼鏡でBD42x8 XDも所有しているが、
最近、PROMINARハイランダーやTSN８８４の双眼化が気になりだした。。。
デジスコに関しては、手軽さと防水機能から、もっぱらスマホを利用している。
眼視の解像感、色乗りを余すところなく、描写しているとはいいがたいものの、TE-11WZ+
TSN-DA10＋自作スペーサー＋市販スマホケース＋GakaxyS7（4.2㎜F1.7）で記録写真以上のものは余裕で写ると思う。
近頃は天体観察にも当機を利用し始めている。
この点でも傾斜型にしておいてよかった。
TE-11WZは最大６０倍だが当機の対物レンズ径からすると、明るい対象では光量的に、また分解能からいっても、倍率にまだ余裕があるようだ。
国内外のサイトを参考にさせてもらい
TSN883+遊馬製作所さんアダプタ+Delos4.5ｍｍにて
約111倍（見かけ視野７２度）で月面観望、惑星観望を楽しんでいる。
もう少し倍率に余裕があるようなので３ｍｍ(１６６倍)と２.５mm (２００倍)、
また広角側も３０ｍｍ（１５倍）程度のアイピースの購入を予定している。
このあたりは、デジイチのレンズ沼と同じか。。。
（アイピースとの相性の問題でケラレ、合焦しないなど問題あり。下調べは必要。）
当機が初めてのフィールドスコープで大きさやピンのシビアさなど心配だったが、
圧倒的な眼視性能で補って余りあると感じる。購入して本当によかった。
これから購入の候補に挙げている人は、TSN880シリーズにしておけば、後で性能的な面での後悔は無いと思う。少なくとも国産機ではこれ以上望み様がないのだから。
野鳥，自然観察から天体観望まで、撮影も含めて幅広くこなしてくれる。
同口径の屈折天体望遠鏡に比べても、驚異的に小型で軽い、しかも防水である。
見たいときにサッとベランダで使えて、遠征でも登山を含めてほぼどこにでも
持っていける。
これからもいろいろなフィールドで相棒として大切に使っていきたい。
| ブランド | 興和 |
|---|---|
| 製品型番 | TSN-883 |
| ズーム倍率 (光学) | 25 x |
| 種類 | フィールドスコープ |
| レンズマウント | 三脚式 |
| カラー | グレー |
| サイズ | 【最短合焦距離】5m |
| レンズ有効径 | 88 |
| 電池付属 | いいえ |
| 製品サイズ | 34 x 16 x 16 cm; 1.52 kg |
